東証大引け 続伸し332円高 政策期待が支え、NTTは年初来高値
11/12の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比332円11銭(1.13%)高の2万9609円97銭で終えた。政府の経済対策の具体案が次々と伝わる中、政策への期待感から幅広い銘柄に買いが入った。米国株に比べた出遅れ感を意識した買いが引き続き入ったとの見方もあった。
政府が19日に決める経済対策をめぐって介護・保育分野の処遇改善や中小企業支援策などが盛り込まれると伝わった。新型コロナウイルスの感染対策では、イベント参加人数の上限撤廃の検討なども伝わる。米国株に対する出遅れの修正が進むなかで、日本の政策期待が重なって幅広い銘柄に断続的な買いが入った。業種別日経平均では、通信や不動産の上昇が目立った。
米中両国は来週にもオンライン形式での首脳会談を予定する。両国の関係改善に向けた前向きな動きが出るなかで、足元では中国の不動産業界の債務問題への警戒感がいったん和らいでいる。外部環境の好転からも買い安心感が広がり、売り方の買い戻しにつながったとの見方があった。米株価指数先物が日本時間12日の取引で堅調に推移したことも、日本株の支援材料となった。
JPX日経インデックス400は続伸した。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、終値は前日比26.30ポイント(1.31%)高の2040.60で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆9426億円。売買高は13億2145万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1697と、全体の8割弱を占めた。値下がりは421、変わらずは64だった。
NTTは後場に一段高となり、年初来高値を更新した。ソフトバンクグループや東エレク、リクルート、キッコマンが上昇した。一方、スズキや大塚HD、オリンパスが下落した。
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