東証大引け 反落 米ハイテク株安が重荷 政治情勢も意識
10/25の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前週末比204円44銭(0.71%)安の2万8600円41銭で終えた。前週末の米株式市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が下落した流れを受け、東京市場でもハイテク株を中心に売りが優勢となった。日経平均の下げ幅は一時300円を超えた。
国内の政治情勢の不透明感も相場の重荷だった。24日投開票の参院静岡選挙区の補欠選挙で自民党の候補が敗北。総選挙で自民党の議席数が伸び悩み、岸田政権の求心力の低下につながるとの懸念が強まった。
日経平均は午前に下落率が1%を超える場面があったが、午後に入ると下げ渋る場面が目立った。米株価指数先物が日本時間午後の取引で堅調に推移し、下値を支えた。日経平均が心理的な節目の2万8500円に近づく水準では、主力銘柄に押し目買いも入りやすかった。
JPX日経インデックス400は反落した。東証株価指数(TOPIX)も反落し、6.81ポイント(0.34%)安の1995.42で終えた。TOPIXは午前に上げる場面もあった。
東証1部の売買代金は概算で2兆2792億円。売買高は10億4576万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1326と、全体の約6割を占めた。値上がりは736、変わらずは122銘柄だった。
ファストリが午前に年初来安値を更新した。値がさ株のソフトバンクグループ(SBG)が下げた。レーザーテクや東エレクなど半導体関連も安い。一方、鉄鋼株や大手海運株は上昇した。業績上振れをきっかけに中外薬が急伸し、上昇率は10%を超えた。
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