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大解明!推し活グッズサイズ


はじめに

今回のテーマは『大解明!推し活グッズサイズ』。
さまざまな商品が展開されている推し活グッズには、持ち歩きやすい・かざりやすい・収集しやすい、といった用途に合わせた「ちょうどいい」サイズが存在します。

5月号記事【新定番!推し活における『お出かけ需要』を徹底解説】でも、『推し活グッズは「サイズ」が重要(持ち運べるサイズ)』とご紹介したように、使用シーンが「お出かけ」の場合では、身に着けるためのちょうどよさや、写真映えの観点でもサイズは重要です。

そのほかにも、推し活グッズを自作したり好みのアレンジをする際にもサイズ感は気になるところ。「アレがちょうど入る」・「グッズ同士で組み合わせることができる」、などのアイディア性のある活用にもつながります!

今回は、商品を企画する目線でサイズに着目し、「求めていたのはまさにこれ!」と思ってもらえる大正解な推し活グッズを開発するポイントを解き明かします!


愛されグッズを企画したい!

■有象無象のグッズたち


近年では、企業キャンペーンのコンテンツタイアップが盛んになっており、アニメ作品やアイドルグループのコラボキャンペーンなどが業界問わずあらゆるケースで展開されています。

推し活層としては、キャンペーンに起用されることで、推しが「成長した!」と実感することや、「これ見て!」と伝えやすく布教の一翼を担うことも多いのではないでしょうか。

その各種キャンペーンを企画する側としては、プロモーションを成功させるために頭を悩ますひとつがノベルティグッズ類の企画。
たくさんキャンペーンがあるということは、差別化しないと魅力を出せないということ。

できるだけ「ここでしか手に入らない物」の企画を目指すなかで、コンテンツならではのデザインやストーリーに親和性のある商品を想定をしますが、共通で検討できる差別化ポイントとしてサイズがポイントになると考えられます。

■ちょっと難あり?敬遠グッズ

どのようなグッズが求められているのかを知るためにも、裏の視点で「もらって困ってしまうグッズ」をアンケートをとってみました。


推し活総研調査データ、AIテキストマイニングより引用

声が多く上がっているのは「大きさ」や「持ち運びづらさ」についての意見。

「大きさ。持って帰るとき困ってしまう」や「用途が飾るにしてもなかなか幅を取りコレクションとして収納するにしても困ってしまった」との回答が見られました。

大きいもののインパクトやうれしさはありつつも、それをこえて実用や生活に馴染む必要があるようです。


「サイズ」で見る推し活グッズ!

また、実際に手に入れているグッズの実態を知るために、推し活をしているみなさんが「1番集めているもの」について、サイズ感も含めてアンケートをとってみました。

アンケートの結果はこのようになりました。

まずは、人気グッズのジャンルについてみていきます。

1位は「アクリルスタンド」。2・3位には、「ぬいぐるみ」「タオル」が続く結果になりました!やはりアクリルスタンドの需要は高いことがうかがえますね。

さらに、それぞれのグッズにおいて、欲しい"サイズ感"についても調べてみました。

■アクリルスタンドのサイズ感は?

アクリルスタンドは、20cm以上の大きめサイズより、10~15㎝サイズが人気という結果に。
本noteを読まれている方には、「アクスタは大きければ大きいほど、推しが大きく飾れるから嬉しいのでは?」という方がもしかしたらいらっしゃるかもしれません。

10~15㎝サイズが好まれる理由として、実はアクリルスタンドは"飾る"という用途以外にも、"持ち運ぶ"という用途があることが関係しています。

推しグッズを持ち運ぶ=外に持っていく・撮影する

ということです。前段でも紹介した、"お出かけ需要"の高まりにより、推しのアクスタをお出かけのお供にし、訪れた場所で写真を撮って記録する。
このような推し活スタイルが主流になりつつあるため、持ち運べて・カメラアングルにも収まりやすい、最大でも15㎝程度のアクスタが好まれているといえるでしょう。

また、推しグッズを「家に飾る時」と「持ち運ぶ時」それぞれ行っている工夫についても、アンケートで聞いてみたところ、持ち運ぶ時に見られる工夫は、推しグッズをケースやポーチに収納し持ち運ぶことを前提としている回答が多くみられました。

ゆうな @senryo_iluvu6a6y

つまり、推し活グッズ・収納グッズの"規格外"になってしまうと、持ち運ぶのが難しくなってしまうのですね。

下記のような収納系のグッズも充実してきている中で、収納して持ち運べるサイズ感かどうかは、やはり重要な基準かもしれません。


■ぬいぐるみのサイズ感は?


アンケート結果によると、20㎝以上の大きいぬいぐるみ需要は依然高いことが分かります。ここでの注目ポイントは、世代別の需要の違いです。

データを詳しく見てみると、若年層からミドル層(10~40代)は、50代以上に比べて15cm以下サイズを求めている割合が高い傾向があります。特に若年層ほど15cm以下サイズのぬいぐるみをお気に入りと回答している割合が高くなります。

この結果についても、先ほどアクリルスタンドの項目でお話したような"持ち運び"需要が関係していると考えています。

若年層女性(15~34歳)の特徴として、SNS上で推し活の様子を盛んに発信していたり、流行トレンドとして小さいサイズのカバンを持ち歩くことが多かったりと、推しグッズについてもなるべく小さいサイズで持ち運びしやすいのが嬉しい!という可能性もありそうです。

■景品あるある!クリアファイルの好まれるサイズ感は?

キャンペーン系景品でよく見るクリアファイル
こちらの需要サイズについても調査してみました!

結果、流通も多いA4サイズの需要が高いということが分かりました。一方で、A5以下サイズのファイルについても、一定の需要があることが見えてきました。

先ほどのぬいぐるみと同様に、特に10代後半~30代前半層で顕著にみられ、A4サイズとA5サイズ以下の数値は均衡していることが分かります。
この傾向についても、前段でお話してきた"持ち運び需要"に結びついている可能性が高そうです。

A4サイズが依然一強でありますが、A4サイズ以外への需要の高まりも感じられ、商品を届けたいターゲット層に応じてサイズを変えるのも一つの戦略として採用できそうです。

推しグッズのサイズ感の正解は...?

グッズのサイズ感を俯瞰で見てみると、このようになります。

■規格サイズのバリエーションが増えている

推しのグッズは、ここ数年で多種多様なバリエーションが展開されています。それに応じてサイズも多岐に渡っています。
さらに、「自宅で飾る用」「持ち運ぶ用」「撮影用」など、使用用途に応じて、サイズの需要が変わってくるともいえそうです。

■年齢・ターゲットによって違い

また、消費者が本当に求めるグッズサイズは、年齢層によっても需要が変わってくることが見えてきました。
推し活のスタイルの差が影響している可能性がありますね。

■推し活グッズの最適解は15センチ!

とくに若年層女性(15~34歳)をターゲットにした際は「手のひらサイズ=15センチ程度」にすることで、使いたいシーンや集めたい・持ち歩きたいモチベーションにあったグッズになりそうです。
持ち歩き・持ち帰りに便利なためには、バッグに入りやすいこと、写真撮影の際に手元の画角におさまる・一緒に撮影する対象物との相性が良いことがポイントです。

一方で、今回の調査から、ニーズに合わないサイズはネガティブになりうることがわかりました。

まとめ


今回はグッズサイズの分析とアンケート調査を通して、企画のポイントになるサイズを深堀りした『推し活グッズサイズ』を紹介してきました。
サイズの共通点があることで、推し活のシーンにフィットしコレクションの幅が広がったりアレンジが楽しめたりと、グッズの魅力がより高まる可能性を感じます。

推し活総研では今回紹介したようなグッズにまつわる特徴を読み解き、もっと推し活が楽しめる工夫の発信や適切な施策を提供するためのエッセンスを発信していきます。

推し活マーケティング・プロモーションにご興味がある法人の方は、下記アドレスまでお気軽にご連絡ください。

sara-sone@oshikatsusoken.jp


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