あなたの苦手の基準は?
自分が「必要だ」と思っている水準がとても高いがために、
ほんとうは自分の強みであるものを、
弱みだと思っている場合があります。
たとえば、食品加工工場の工場長のAさんは・・
A:自分は"コミュニケーション”の能力が致命的に低い。
毎朝の朝礼で私がスピーチをしてもみんなの反応が薄いんだよね。
私:そうですか。どんな反応をしてほしいと思ってらっしゃるんですか?
A:そうですね~、朝礼が終わったとたんに
工場全体が「今日もやるぞ!」って空気になってほしいんだけど。
私:なるほど! そんなイメージなんですね♪
でも、それって結構、基準が高いかもしれませんが・・
ほかにも、情報系の中小企業の次期幹部候補のBさんは
B:私・・・実は本を読むのが苦手でして・・。
読むのが遅くて、なかなか本が読めないんですよね。
私:そうなんですか?
会議でのBさんの発言を伺ったり、
デスクの様子を拝見すると、
結構、本を読んでお勉強されているようにみえるのですが・・。
たとえば、月に何冊くらい読むんですか?
B:月でいうと、ですか?
はずかしながら・・・10冊程度が限界ですね。
だとか。
自分が「どの水準を目指しているのか?」は
能力開発の方向や、成長スピードに関係します。
でも、それを「苦手」だと考えてしまうと、
自分の強みを弱みだと認識してしまうこともあります。
・・・なんていうことは、
「逆」の場合もあって・・・
自分が得意と思っているものが、
実は”弱み"であることもしばしばあります。
ある機械部品商社の社長Cさんは、Aさんとは反対に・・
C:私は、人前で話すのが得意だ。
時間の制約さえなければ、
二時間でも三時間でも、熱いスピーチもできるのに。
とおっしゃっていましたが、
社員さんからは、
「話が長くて何を言っているのかわからない。」
なんて言われていることも。
値段が高いか?安いか?を判断するのと同様に
苦手か?得意か?を判断するのにも、
私たちは、何かの基準で判断しているはず。
あなたの基準はなんでしょうか?
◆◆今日の質問◆◆
Q1:あなたが苦手と感じているものなんですか?
Q2:その「苦手」は、何がどこまでできれば得意と思えますか。
Q:あなたの「苦手」の水準は、何(誰)と比較する傾向がありますか?