【DXのから騒ぎ】DXって何?DXでネットワークは何が変わるのか?
最近しきりに言われるDXについて解説します。
結構、「IT化の推進」など、誤解を招きやすい説明が多いので、
なるべくわかりやすい説明を書かせてもらおうと思います。
DXって何?
まず、DXとは「デジタルトランスフォーメーション」の略称です。
経済産業省の分かりにくい定義では下記となっています。
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」
https://www.meti.go.jp/press/2019/07/20190731003/20190731003-1.pdf
分かりやすく言い換えると、「IT技術を活用して、これまで行えなかったような便利なサービスを作って、生産性を上げましょう」ということです。
IT化ではなく、便利にするというのがキーワードになります。
もうとっくにみんなDXしてます
身近にあるDXについて説明します。
昔は特定の映画を見るためには、映画館に足を運ぶか、TSUTAYAでDVDをレンタルするか、テレビの放送を待つかしか無かったわけです。
これを、AmazonのPrime VideoやNetflixなどのサービスを使用すると、自宅でスマホやタブレットを使って、簡単に映画を視聴することができるようになりました。
そのほかの例だと、
UberEatsのように、自宅で簡単にメニューを選んでポチっとボタンを押すと、好きなレストランから料理が配送されます。
本屋さんやスーパーに行かなくても、Amazonで簡単に荷物を配送されます。
DXってたったこれだけのことなんです。
もうやってるじゃん、そんなの。
そうなんです。
お役所仕事って「本当にもう」って思うぐらい化石のような概念ですよね。もうDX後の世界にいる人から言えば、今更何言ってるのの世界です。
DX騒ぎの正体は?
じゃあなんで、今更注目されているのかというと、携帯電話サービスとの絡みです。
つまり「5G」を売りたい。
5Gを導入するとデータ通信速度が上がるので、提供するコンテンツの幅が広がる。つまり、今のスマホのスペックを上げて、より大容量な通信を行わせたいだけなんです。
今まで気にしてきたパケット代なんて気にせず自由に通信できれば、もっと自由にできること増えるでしょ?
素人のミュージシャンでも、草野球でも誰でもライブ動画を中継できるようになったり、遠隔地の職場からスマホ1台で、自由にリモート勤務できるようになったりとかそんな未来を想定してます。
そんなんで生産性が上がるのか?
上がらない業種がほとんどですよね。
そこで、出遅れたら会社が無くなりますよって恐怖心をあおって、無理やり5Gを普及させたり、サービスを売り込みたいだけなんです。
まるでWindows7サポート終了。危険です。使えなくなります。買い替えてくださいみたいな。消費者からしたら迷惑な話です。
ネットワークエンジニアにはチャンス!
しかし、ネットワーク機器メーカーにとってはビジネスチャンス。
5G化に伴って、データ回線の強化が必要になります。
無線部分だけ高速化すればいい訳じゃなくて、そのバックになる通信網の強化が絶対に必要になるからです。
国がバブルを無理やり起こしてくれるので、Ciscoさんとか、エリクソンさんとか、笑いが止まらないと思います。
自分たちができるDX対応は?
我々が意識しなければならないのは、スマホとかをもっと便利に使って、ビジネスを有意義に出来ないかということを考えることなんです。
集客ツールとしてSNSを使用したり、履歴書の代わりにWEBフォームにしたり、誰でもたいしてお金を掛けずに便利にできることを進めるだけなんです。
DX言い出しっぺの、経済産業省は何をしているのか・・
押印をしなくても、電子署名で契約書を交わせるようにする。
政府としては、運転免許証をスマホ内蔵にする。
個人的意見として、それだけのためにシステムを入れ替えたら、税金の無駄遣いです。
有意義な政府系DXサービスというなら、
選挙をスマホからポチっと投票できるようにして、瞬時に集計できるようにするとか(投票者層が弱年齢層に移りますかね)
保険証から処方箋、カルテまで全部スマホに蓄えるようにして、病院をポチっと予約して、時間になったらスマホで遠隔診療して、検査だけ決められた時間に病院に受けに行けるようにするとか。
こんな世の中が将来当たり前になっていてくれたらいいですね。
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