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「でっかい主語」は人を狂わせる。シタンダリンタ監督の新作映画『ケース・バイ・ケース』が描く、1.2m以内の恐怖。【未校了】
新進気鋭の若手映画監督、シタンダリンダ氏の最新作『ケース・バイ・ケース』を観に行った。同氏とは数年前からのお付き合いで、幼少期から音楽・映画に心酔しているらしい。どっぷり文化に浸かりきった人生とは裏腹に、彼は仕方がないほど明るく、いるだけでパチっと電気をつけたように空気が光り出す。同時にデシベル数も一気に上げるものだから、彼の周りはいつも10代女子のようなエネルギーと騒音を生み出している。 私と世代は違えど、彼の映画愛は尊敬に値するものだ。単純な知識量もさることながら、気に