建設の中小企業が外国人雇用について本気で考えてみた14~AIとマンガ・後編
外国人社員を受け入れる既存社員側にむけて研修マンガを作成しようと企画したことは前回お話しました。
プロット段階でGPTさんのお力を借りようとしたものの、GPTさんの世界観についていけず自力で考えることにしました。
外国人社員さんが研修の際に言っていたことや、課長から聞いたボヤキ報告などからネタをひろってなんとか10本分の4コマまんがのプロットを作成。
出来たプロットを前に、でもマンガなんて私に描けるかしら?と(今さら)思い、今度は作画をGPTさんに頼ってみることに。
まずは情報収集です。「AIでマンガ作成!」みたいなタイトルの you tubeを見てみました。ところが、コマごとに登場人物が別人になる(髪型も服も顔もなんなら画風も変わる)し、3本腕の人物もいる!
さてこれを最終的にどう修正するのかね、と思って観ていたら、修正はないまま「AIでもここまで描けるんです!」みたいな終わり方で終了。
…直さないんだ。
登場人物が別人でも、腕が3本でも・・・って、そんな研修マンガ、見せられた方がザワつきます。
……仕方ない。作画も自力でやるしかない、と拳をにぎりました。
考えてみれば、本当はゆるいへたうまテイストのマンガにしたかったんですよね。
AIは作りこんだ絵とか、アニメっぽい絵がお得意で、現段階ではへたうまテイストは逆に不得意分野ですもんね~。うん、うん、そうね自分で描こう、と思い直しました。
ネームを描いて初めて知ったんですけど、単調にならないカメラアングルとか、ふきだしの描き方とか、「どんより」感や「パァァッ」感を出す効果の描き方とか、とにかく様々なテクニックがいるんですね、マンガって。
人が描けてセリフが書けりゃOKってもんじゃないんだなとつくづく実感しました。
そんなこんなで出来上がったネームをもとに、肩バッキバキになりながら(余分な力がはいってしまう)全10ページの原稿を描き上げました。
描きあがった原稿を見て、社長や部長は「上手い」とほめてくれましたが、何かが足りない、なんか素人っぽい(←っぽいじゃなくてド素人。)と言う気がしてなりません。
あ!もしやスクリーントーンなるものがプロっぽく見せる秘策なのでは?!と思いつき、さっそくユザワヤでセールになっていたスクリーントーンを買ってきました。
試しに貼ってみると、アラ不思議。一気にプロっぽい仕上がりになりました。
ただ、スクリーントーン貼る作業って、手間もかかるし、細かい作業の上、失敗もしやすい、ひとことで言えば「超めんどくさい」のです。
「でもでも仕上がりが全然違う」「でもでもめんどくさい!」のハザマを揺れ動きながらなんとかトーンを貼り終え、すべての原稿をならべて見たときはちょっとした感動がありました。
今回のnoteは外国人採用うんぬんというよりマンガ作成の話になってしまいましたが、いやほんとマンガ描くのって大変です!思っていたのの10倍くらい手間もかかるしテクニックのいることなんだと心底思いました。
すべての漫画家さんとマンガを描く人々に心からのリスペクトをおくります!
そしてGPTさんよ、AIでもへたうま4コマが描けるようになっておくれ~!