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ロジカルシンキングの復習

数年ぶりに「ロジカルシンキング」(東洋経済社)を読み返し、昔は腹落ちしていなかった点が理解できた。論理の構造が整理されていて、改めて良書と納得。
以下、とくに覚えておきたい点をまとめる。(個人的な要点のまとめであり本書の要点を全てカバーしているわけではない)

キーワード
・メッセージに必要な要素
・課題と答えの対応
・論理構造(並列型と解説型)
・MECE
・実践

メッセージに必要な要素
・メッセージには以下の3点を必ず入れる。「課題」「答え」「相手に期待する反応」伝えたい事に重きを置きがちだが、3つのうちのひとつに過ぎない。
・聞き手が「課題はこれで、それに対する相手の答えはこれで、自分にこれをしてほしいと言っている」と言うことがクリアに伝わってはじめてメッセージと言える。
・「相手からどのような反応を引き出せれば成功と言えるのか」この質問の答えをあらかじめ用意しておく事が大事。

課題と答えの対応
・論理を構成する時は、まずその論理でどのような課題(イシュー)に答えるべきか確認することが重要
・論理構造の最も重要な要件は、結論が相手との間に設定した課題(テーマ)の答えとして対応していること。つまり「問いと答えが合っている」こと。
・納得感の高い答えに必要な3つの要素
1.結論がクリア。イエスなのかどうなのか。
2.どうしてその結論に至ったのかの理由(根拠)
3.具体的なやり方が提示されているか(方法)

論理構造(並列型と解説型)
・論理のパターンは「並列型」と「解説型」
・並列型には根拠並列と方法並列がある。
・並列型は、決定事項の確認など、相手との議論の余地がない内容を伝える時や、まずは全体像を簡潔に示したい時に使える。
・解説型は「事実」「判断基準」「判断内容」からなる。
・根拠解説型→方法解説型の流れで進める
・解説型は「なぜこの結論に至ったのか」という自分の考え方を相手に示したい時に有効
・解説型で重要なのは納得感のある事実を相手に示すこと。その為に事実の内容をMECEに整理しておく
・判断の結果だけではなく、判断の基準を示すことが大切(ここを忘れがち)
・判断基準の納得感こそ大事。判断基準の根拠が示されなければ結論は納得できない。例えば、四年生になるまでゲームは買わない、の判断基準では子供な納得しない。なぜ四年生まで買わないのかな根拠が必要。

MECE
・MECEを見つける時に便利なフレームワーク
・3C 自社を取り巻く環境分析→現状を知る
・4P マーケティングの要素→戦略を立てる
・流れ・ステップ(例えば過去、現在、未来)
・効果&効率・質・量
・事実・判断

実践
・実務においては、同時にふたつの課題に答えなければならないケースが良くある。例えば不良品発生時の①対応の方針と、②その具体的進め方 など。まずは課題が2つあるということを認識して、分けて理論構築することが大事 ロジックツリーも2つになる。
・「当社のブランド認知向上のため」というテーマには議論すべき課題が2つ含まれている。①ブランド認知向上のための方針と、②具体的な実行プラン。ここを分けて考える癖をつける。ひとつのテーマが来た時に、課題は幾つに分けられるかと考える。
・論理的に伝える力は訓練の量と比例する。ロジカルシンキングは「技術」。技術は慣れなければ使いこなせない。
・レポートを作る時に論理パターンをフォーマットに視覚化して考えていく。

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