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タイプロの話⑩(西山智樹とchapterII【後編】)

chapterII

マリウス葉の卒業を経て迎えた2023年。
グループは4人体制となり、新しいSexyZoneとして1歩進み始めた。

「ここからがSexyZoneの第2章。
【chapterII】です。」

夏のアリーナツアーのタイトルが発表された。
前年度と同じく「シティポップ」や「全編英語詞」の楽曲に力を入れたアルバムとなった。

さらにアリーナツアー中盤では今年のドームツアーは東京、大阪に福岡を加えて3大ドームツアーを行うことが発表されたのだ。
夢に着実に近づいていた。

しかし、その背景で事務所問題の影響を受け様々な活動に支障をきたしていた。

そこでSexyZoneはグループ名を改名することを発表した。4月1日から新しいグループ名で活動するというのだ。

「このドームツアーがSexyZone名義最後のライブになります。」

4人はドームツアーは無事完走した。

2024年1月8日、中島健人の脱退が発表された。3月31日をもってグループを離れ、ソロで活動していくと公式ファンクラブサイトで報告したのだ。
いつから決まっていたかは明確にはわからないが、アリーナツアー後に決まったと話していた。

3月31日、SexyZoneは2022年にグループを卒業したマリウス葉も加えた5人で
【SexyZoneから卒業】するために最後の配信ライブを行った。

2024年4月1日20時。
SexyZoneの菊池風磨、佐藤勝利、松島聡は
グループ名を「timelesz」に改名することを発表した。
さらに今年の夏、3人体制初のアリーナツアーが開催されることが発表された。

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発表はそれだけではなかった。

オーディションを行い新メンバーを募集するというのだ。対象者は日本国内に住む18歳~30歳までの男性。一般人も加えて他事務所や他アイドルグループに所属していない人が参加資格を持つ。
【timeleszPROJECT】が動き出したのだ。

4次審査

候補生36名は3次審査を経て15名に絞られた。そこに同事務所所属俳優の寺西拓人、原嘉孝、今江大地の3人が参加し候補生18名が新たな試練を受けることとなった。 

4次審査は3チームに分かれ、1チーム6名で構成されたグループとなり3日間の合宿と2週間の個人練習期間を経て課題曲(1曲)を完成させるというものだ。

課題曲はtimelesz(SexyZone)の
「Purple Rain」
「人生遊戯」
「RIGHT NEXT TO YOU」
の3曲だ。

西山智樹

私が彼の自己紹介動画を見た時に一番印象に残ったのは彼の好きなtimeleszの曲についてだ。

他の候補生はシングルのリード曲をあげる中で彼だけはアルバムのカップリング曲を答えたのだしかも2曲、それぞれ違うアルバムの曲だ。1曲はchapterII収録曲「長電話」。もう1曲はPAGES収録曲「make me bright」。
そしていずれも提供楽曲である。
偏に、timeleszのファンがそれを聞いたら「通な人」だと感じる選曲だったのだ。

timeleszは音楽サブスクを持っていない。無料で聞くとすればYouTubeで公開されているMVで曲の1番だけを聞くことはできるが、シングルとアルバムのリード曲しか聴くことはできない。
結論。彼だけは確実にCDを手にして曲を聴いたのだとわかる選曲だったのだ。

勝ちゲー

4次審査は間違いなく彼の「勝ちゲー」だったはずだ。
これまで西山智樹は他のアイドルオーディションも受けてきた経験がある。これまでも高いダンススキルや歌唱力を活かして来ただろう。他のオーディションを経て様々な改善策を見つけて来た「経験」があったはずだ。
しかしなぜこの4次審査に来てここで本領が発揮されたか、
私はこう考える。
彼の一番秀でている分野はダンスではなく
「分析能力」であると。

コンセンサスゲーム

これまでのオーディションでは分析力を活かす場面は少なかっただろう。何せtimeleszPROJECTが極めて異色なのだから。
そして彼は個人戦よりもグループ戦の方が力を発揮するタイプの人間なのだろう。
西山にとって4次審査は戦いやすいフィールドだったと言える。

赤と青

PurpleRainチームのパフォーマンスの完成度の高さの要因は楽曲の解像度の高さが大きな要因だ。どのチームも歌、ダンス共に上手かったと言える。しかしPurpleRainだけは上手かった、のではなく「完成されていた」と感じた。
私個人の推測だが、
西山は本家のMVとアニメーションMV、ライブ映像、歌番組で披露した時の映像まで目を通したのではないか、と。

曲の解像度がとにかく高い。
彼らの会話でも曲から連想されるワードやイメージをあげていたがよく考えられていた。
曲を聴いただけではそれぞれ違ったイメージを抱くだろう。おそらく様々なパターンの映像を見て方向性をチーム全体で固めた事でより完成度が上がったのだと考えられる。

PurpleRainは燃え上がる恋のイメージである「赤」と、見守るような落ち着いた恋のイメージである「青」の2色両方を混ぜた「紫」色の大人の恋愛を描いた楽曲となっている。

ワトソンの登場

西山智樹の弱みとはなんとも魅力的で
「優しすぎて人に強く言えない」というのが彼の一番の弱点なのである。

そんな彼の弱みをカバーできる新キャラが、
原嘉孝である。

盾で戦い、剣で守る

原嘉孝はチームの中で最年長、アイドル経験もあり俳優である正真正銘芸能人なのだ。

彼はジュニア時代振り入れに10分、即本番という状況をとりあえず隣の人の動きを横目で追ってその場でコピーするという方法で乗り越えたのだそう。

西山自身も隣に立つ原を横目で追い吸収していったのだ。
原ちゃんはお手本にするにはもってこいの人物だと思う。

原は見た通り「漢気」の擬人化のような人物なのでとにかく熱い。それでいて情にも熱い。「ザ・いいヤツ」といったところだ。優しい心を持ってハッキリと指摘できる人物だと私は思っている。

パプレチームは一見、原が先頭に立ってみんなを導いているようにも見えるだろうが実際は、先頭で盾となりながら突っ走って正面の障害物を跳ね除け道を作り、後方についた西山が流れてきた障害物を捌(さば)いていくスタイルで完成度を急速にあげた、というイメージを私は持っている。(伝わって欲しい)

別視点

timeleszPROJECTはアイドル育成デビュー計画ではなく、timelesz3人が新たな仲間を見つけるプロジェクト。
歌やダンス、ルックスが秀でているからといって仲間になれる訳では無い。

timeleszに馴染めるか、仲良くなれるか、盛り上げられるかなど我々には計り知れない審査基準があるのだ。

Because

timeleszを好きな人間としてtimeleszに彼を紹介するのであれば、
・料理が好き
・絵を描くのが好き
・温泉に行く
・語学に自信がある
等をアピールするだろう。

勝利くんは料理が好きなので話が合うだろうし3人とも食べる事が大好きで食に関心が高いとフィーリングが合うのではないか。
聡ちゃんは個展を開く程に芸術に関心が高い。グループに入ったら一緒に展覧会や美術館に誘われるかもしれない。字が綺麗なところもどことなく近しいように思えた。
そして3人ともサウナが好きだ。ツアー各地で温泉巡りをしたりプライベートでも一緒に行く。大阪城ホールには大浴場があり大阪に来た際は全員で入るのがお決まりだ。
語学もデビュー当時からこのグループの大きなテーマになっていて海外進出も視野に入れた活動を行っているので必要とされるスキルだろう。

助けて欲しくて

はっきり言おう。
私は候補生にアイドルになって欲しいと思っている訳では無い。デビューする夢を掴み取って欲しいとも思わない。

timeleszを導いてくれる強い味方が、仲間が欲しいのである。

5次審査まで勝ち進んだ彼にもその資質があるのではないかと期待している。

𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄

読んでくださりありがとうございました。
必修事項だと思って打ち込んでいたらとんでもない長さの前置きになりました(´•ᴗ•;ก)

何となく西山くんが1番書きやすいと思ったのでトップバッターで書かせていただきました。実はめちゃくちゃ変わり者、、ですよね?
個性なんてね!強ければ強いほどいいですからね!(自論)

続けて候補生の事をピックアップして書いていきたいです!!
では ˙³˙ )ノ"

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