自己中男女

※　今日も奇遇にも，藤沢奈緒さんからのイラストをお借りしています♫　　　　ありがとうございます！

わたしはいつも

降りる駅は

改札口が

先頭車両に

位置するために

1番前まで

ホームを歩いて

電車を待つ

たとえば

電車が先に

到着したり

待機したりする時には

取敢ず

乗ってしまう

ただ

その時点では

先頭車両にいないから

車両間ドアを

利用して

移動することになる

今日も

電車の方が

先に待機していた

ホームに着くと直ぐに

発車のベルが鳴った

近場の車両に

駆け込んで

すかさず

前のドアに

行こうとしたら

先を行く

男性が

私に振り向くや

私の背後に回り込み

ドアを開けさせようとした

ドアが重たいからか？

それは先にいた人が

開けるべきことなのに――

わたしはその場に

空いている席があると

そこに座り

彼をやり過ごした

やつは仕方なく

ドアを開けて

消えていった…

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「ソレ」は男か女か分からなかった

ショートの毛先を緑色に染め

ザックには

マスコットをぶら下げていた

” ちょっと　ここは禁煙ですよ！？ "

わたしが声をかけても

悪びれることもなく

顔色も変えず

こちらを見もせず

ライターを

チャッチャッと

タバコに近付けた

信号待ちする

わたしを尻目に

ライターを

チャッチャッと

もう一度

鳴らしながら

歩いて行った

他者だろう

どこからか

たばこ臭いにおいがして来た

マスクの中にこもり

とても不快になる

スモーカーは

自己中だから

自分が良ければ

あとはどーでもＥ～🎵

しかし

空気は誰のもの？

「ソレ」だけが所有するものでもなければ

わたしのモノでもあるし

みんなのモノでもある

だから

「ソレ」のやることは『公害』だ！

そうした考えが

世に広まって来たから

ここは禁煙エリアになったのに

「ソレ」は化石化した

ニコチン中毒のご都合主義に

脳をおかされ

いとあわれ――

ある意味ある時から

廃人となった…

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2022/2/12）

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降る雪や/こぐ自転車に/呆れたり

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（1/6）