あなたは特別!とおだてられて…
先日、「VIPのお客様限定」というメールが届きました。一度、Tシャツを買ったオンラインショップからのもので、購買履歴のある人たち全員に送っているのでしょう。「プラチナ会員」とか「富裕層のお客様向け」とか色々ありますが、やっぱりおだてて特別感を出し、限定の一押しをすると物が売れるということなのだろうと思います。
ブラックフライデーのセール案内
ブラックフライデーって、いつからこんな規模になったのでしょうか。やっぱりAmazonが日本で打ち出すようになってからですかね? 様々なオンラインショッピングモールやオンラインストアが参戦して、ちょっとしたお祭りになっています。
その流れで、一度だけ服を買ったショップから「VIP限定」の案内が届きました。自分がVIPでないことくらい僕にも分かりますが、DMを送ったオンラインショップだって分かっているはずです。
それでも「あなたは特別なお客様なので、特別なセールにご招待します」みたいな書き方をするのは、それが購買意欲を刺激する常套手段ということなのでしょう。
「富裕層向け」と言うけれど…
「富裕層のお客様向け」みたいな言葉も、当たり前のように使われるようになりました。僕は富裕層ではありませんが、僕のところにもそうした売り込みが届きます。
本当に富裕層向けのサービスを展開していたとしても、顧客に「富裕層向けです」って言いますかね…? わざわざ言うのは、それを言う必要がそこにあるからで、それは「本当の本当は、富裕層向けじゃないんだけどね」ということではないでしょうか。
こういうことって、本当に豊かな社会では起こらないと思うんです。あらゆる意味で、貧しい人が増え続けている証拠です。
その中で「あなたは特別ですよ」「富裕層向けなんですよ」とセールスをかけると、そこそこの単価の物が売れていく。なんだかもの悲しい話だと思うのです。
「あなたは特別ですよ」と言われたときに、自分が何を感じているのか。自分の内側で何が起こるのか。それに自覚的である必要がありますね。