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あなたの「冒険」に対するイメージは?
「冒険」と聞くと、あなたはポジティブなイメージが浮かびますか?それともネガティブなイメージが浮かびますか?
人によっても違うし、状況やコンディションによっても違うのですが、これからの時代を生き抜くには「冒険を楽しむ!」という気構えが必要になるのではないでしょうか。
「安定=幸福」という価値観をアップデート
戦後の日本、特に高度経済成長を経てしばらくの間は、「安心・安全・安定こそが幸福」という考え方が一般化しました。実際に、安心・安全・安定な社会が続いていたし、強い経済と安定した社会状況がそれを底支えしていました。
子どものうちから勉強をして、良い学校に進学し、良い会社に就職し、良い相手と結婚をして子どもをもうけ、その子どもにも良い教育を受けさせて、老後の安定を手に入れる──この流れはどんどん極まって、最後には早期教育、いわゆる「お受験」に行き着きます。
安定した老後のために幼児のうちから勉強させる。こう書くとなんだか別の星の話のようにも聞こえますが、そうした社会が長く続きました。
安心・安全・安定よ、さようなら!
前述したように、個人の安定した人生設計が可能なのは、それを取り巻く社会が安定していたことと、強い経済がそれらを底支えしていたからです。
平成、令和の時は流れ、日本経済はどんどん衰弱し、貧困がとても身近になりました。いま、貧困状態に陥っていない人も、正直に自分自身を見つめれば、「貧困ガチャ」でそこそこのカードを引き当てたことが大きく、個人の努力や才能だけでないことは認めざるを得ないはずです。
コロナがやってきて、ちょっと視野を広げてば、そもそも安心・安全などは絵空事であり、リアルな世界は危険や死のリスクに充ちているということを突きつけられました。
人生の冒険を楽しむために
というわけで、戦後昭和の「安心・安全・安定の社会」から、令和の「乱世」へと、社会状況は激変しました。それなのに、いまだに「安定こそ幸せ」という価値観が根強い。これでは、自分から不幸になりにいっているようなものです。
「それでは、何を変えればいいのだろう…?」
そう自問した結果、僕が当面の答えとして導いたのが「冒険の人生を楽しむ」というコンセプトです。冒険って、どきどきするし疲れることも多いけど、それを悲観せずにもっと楽しむこと。楽しむぞ!という心構えを持つこと。
これからの変化に富んだ時代を楽しむために、必要なメンタリティではないでしょうか。
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