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コースアウトという創造性

規定のコースから外れると「外れちゃったね…」みたいにネガティヴな感じで言われがちです。でも、コースアウトすることって、すごく創造的なことだと思うのです。

お決まりのコースが力を持っていた

戦後、昭和の時代には、「勉強して、良い学校に進学し、良い会社に就職し、良い結婚をして、子どもをもうけて良い教育を受けさせ、老後は安定」というお決まりのコースがありました。中流意識を持っている人が大多数を占めていた、ある意味で幸せな時代でした。

もちろん、「そんなコースに乗ってたまるか」というロックな人だっていたのですが、多くの人にとってコースを守ることは、お決まりの幸せを謳歌するための合理的選択になり得たのです。

それを可能にしていた大きな要因は、社会の安定と経済発展です。高度経済成長の恩恵下にあった昭和は、そういう時代でした。

令和のコースは頼りない

令和の時代は、大きく違います。延々と続く出口の見えない不況と、不安定な社会状況が相まって、こうしたコースは大変頼りないものになっています。

にもかかわらず、多くに人が、かつてのような幸せを約束してくれない古びたコースにしがみついています。合理的でもないですし、正直意味が分かりません。廃止された線路の上を走っているようなもので、危険ですし、そもそも駅があるのかさえ分かりません。

そんな令和の時代においては、コースアウトすることにも一定の合理性があります。コースがない以上、自分でつくらなければなりませんが、それって自分らしく生きることがやりやすい時代になったということだと思うんです。

使い物にならないコースにしがみつくより、コースアウトして創造性を発揮した方が、ずっと楽しそうだと思うのですが、いかがでしょうか。

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長田英史(おさだてるちか) / NOT SHIP
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