仕事も恋も!「次」を準備せず終わらせる効用
仕事を辞めるときに、次を準備してから辞める。
恋人と別れるときに、次を準備してから別れる。
どちらも、ある意味では手堅いし、ある意味では効率的なのですが、「次」を決めずに断ち切ってしまうことにも、大きなメリットがあります。
恋人が途切れない人はモテる人?
いつでも途切れなく恋人がいる人っていますよね。
わりと早く別れても、ちゃんと新しい恋人がいる。すごくモテる人なのだと思うのですが、まったく途切れないというのは、少々極端です。「独りでいるのが嫌」という類の、モテるだけではなく、別の理由もありそうです。
恋人がいることで満たされた気持ちになれるとしたら、それは喜ばしいことですよね。でも、恋人がいないと満たされない、寂しくて普通にしていられない、自分に自信がなくなる──みたいなことになると、直面すべきは「恋人がいない空白」だとも言えます。
直面するかどうかはその人の選択ですが、もしかすると、恋人を追いかけ続ける生活では得られない、満たされた感覚を得られるかもしれません。
仕事は次を決めてから辞めるべき?
仕事についても同じようなことが言えます。僕の友人が先日仕事を辞めたのですが、「長く勤めていた仕事に区切りをつけたい」という理由だったため(つまり他にやりたいことが出来たという理由ではなかったため)、次を決めずに退職しました。
その人が一番多く言われたことは、「次を決めてから辞めれば」という言葉だったそうです。現職の人たちからの言葉だということもあるのでしょうが、そうした考え方をする人の方が多いのかもしれません。経済的な事情から空白が許されない場合もありますからね。
ただ、そういう目の前の安心感や効率性を重視することで、失うものもあるのではないでしょうか。
空白は怖い?出会うのは自分自身
恋人がいない空白。仕事がない空白。他にも、人生にはふと訪れる空白があります。心地良いこともありますが、不安になったり、孤独をつらく感じたりすることだってあります。今回のステイホームでも、そういう「空白の辛さ」を味わった人は多いはずです。
でも、そうした空白に顔を出すのも、自分自身であることに違いはありません。
よく古い服を捨てると、新しい服を買いたくなると言いますよね。クローゼットに生まれる空白が、新しいエネルギーを呼び込みます。ちょっとだけ不安な空白ですが、そこに少し留まって味わってみると、自分のなかから予想外の新しいエネルギーや思いが浮かび上がってくるかもしれません。
まだ知らない自分との出会い、ちょっとわくわくしませんか?