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子どもの頃になりなかった職業は?

あなたが子どもの頃なりなかった職業は何ですか?
僕は幼稚園の頃は、相撲の行司になりたいと思っていました。でも、小学校に上がってから現在に至るまで「就きたい職業」というのはありませんでした。

なぜか相撲の行司になりたかった

なぜそんなに相撲の行司になりたかったのかというと、おそらく園庭で相撲をとっていたからだと思うのです。痩せて小さかった僕は「力士」としてはあまり活躍出来なかっはず。覚えているのは先生が持っていたキラキラした手作りの軍配です。たぶん、それがかっこよかったんだと思います。

小中学校の頃には、なりたい職業などありませんでした。
高校生の頃、進路を考えるようになって、ほんの短い間、「教員になろうかな」と思ったのですが、自分が良くも悪くも慣れている「学校」という環境に留まれる安心からそう思っているのだと気付いて、どうでもよくなりました。

僕は学校に慣れているものの、全然好きではなかったからです。

「将来何になりたいの?」という質問って…

いまでも多くの大人たちが、子どもたちにこう質問しています。

「将来何になりたいの?」

子どもに向けられる定番質問のひとつですが、時代の流れも速くなっているので、小学生が大人になる頃には、現存する職業がなくなっていたり、新しい職業が生まれていたりするはず。

さらに言えば、「将来何になりたいの?」という質問は、何らかの「職業」を大前提にしています。職業カテゴリこそが子どもの夢であるべきという決めつけは、図らずも子どもたちの進路を狭めてしまうかもしれません。

「どう生きたいのか?」を考える時代

子どもの頃あそんでいた人生ゲームは、職業選択が収入を決めていました。そして、ゴールすると子どもの人数がお金に換算され、勝ち負けがお金の多い・少ないで決定されていました。昭和の価値観そのものですよね。

いまの人生ゲームがどんな構成になっているのか知りませんが、これからは「何になりたいのか?」というような、安定した社会での質問はあまり意味がなくて、「どう生きたいのか?」ということが大切になるはずです。

幼い子どもに「どう生きたい?」という質問は抽象度が高すぎるけど、いつか彼らにこう聞き返されるはずです。

「あなたこそ、どう生きたいの?」

どう生きたいのか? 大人も子どもも、これからはこうした問いかけにさらされていきます。あなたはどう答えますか?

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長田英史(おさだてるちか) / NOT SHIP
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