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相手のなかに自分を見つける

自分と相手は別の人なのに、相手のなかに自分を見つけることがあります。特に、誰かのことを「嫌な人だな…」と思う時、僕の場合は大抵そのパターンです。

相手の嫌な所は自分の嫌な所?

日常の中で「この人、ちょっとやだなー」と思うことって普通にあると思うんです。それで、僕がその人を嫌だと感じたからといって、周囲の人がみんな同じように感じるかといえば、もちろんそんなことはありません。

僕のなかに、その人のことを嫌だと感じる理由がある証拠です。

嫌だなと感じるパターンは複数あるのかもしれませんが、自分が「ついやってしまういまいちなこと」を同じ感じでやっている人に接すると嫌悪感を覚える──これも、よくあるパターンですよね。

つまり、相手のなかに(嫌な)自分を見つけるということ。相手こそ悪い! と断罪する前に、軽めの内省が出来たらと思いますが、僕の場合うまくいくこともあればいかないことも。

雰囲気の悪さと自分の関係

コミュニケーションの場においても、似たようなことが起こります。

例えば、あなたが会議室に入ると、その会議室の雰囲気がすごく悪いとします。みんな仏頂面をしていて、暗くて、エネルギーが淀んでいます。

そんな場に出くわしたら、普通は気持ちが下がりますよね。そこに「ごく普通に」居るだけで、表情も周囲の人と同じ仏頂面になったり、発言するときも暗い声になったりします。場に馴染めばそうなります。

でも、そうなると、雰囲気の悪い場を維持・再生産する側に、自分も回ってしまいます。こういうときは、「場違いなアクション」を取ることで、活路を見出すことにつながります。

場のなかにも、自分が投影されている。それならば、自分がふるまいを変えることで、場に良い影響を与えることが出来ます。

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長田英史(おさだてるちか) / NOT SHIP
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