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無駄に時間をかけないと幸せになる

「じっくり取り組む」のと「無駄に時間をかける」のは違います。必要とされる時間より長く時間をかけると、取り組んでいるものの価値が落ちていきます。「無駄に時間をかけないでやろう」──そう考えるだけで、自分のペースをつかみやすくなります。

必要な時間をかける

何かに取り組むときに、時間をかけてやりたいですか? それとも、時間をかけずにやりたいでしょうか?

もちろん取り組むことの内容次第だと思うのですが、僕がいつも大切にしているのは「必要な時間をかけること」と「無駄に時間をかけないこと」です。前者は時間の見積もりをするときの心がけで、後者は実際に取り組むときの心がけです。

物事には、必要な時間があります。料理をつくる場合でも、メニューによって最適な調理時間があります。煮込み料理だからといって、なんでもかんでも時間をかけてじっくり煮込めばいいというわけではありませんよね。

人と人が仲良くなる場合も、相手によって違います。すぐに仲良くなれる人もいれば、「この人、無理だな」と思った相手と長い時間をかけてすごく仲良くなることもあります。

所要時間を見積もれるジャンルと見積もれないジャンルがありますが、どこかに「最適な時間」「必要とされる時間」というのがあると感じます。

無駄に時間をかけない

実際に取り組む場面になると、無駄に長い時間をかけてしまうことがります。自分自身もありますし、周囲の人でも見かけます。

例えば、良いアイデアが浮かんだとします。アイデアは生ものですから、行動するまでに時間をかければかけるほど、鮮度が失われ、やがて腐敗していきます。無駄に時間をかけることで、価値が下がってしまいます。

人と一緒に仕事をする際には、自分だけでなく周囲のペース感も考慮する必要がありますよね。相手がどれくらいのタイミングでパスがほしいのかが分かると、無駄に時間をかけないというだけでなく、さらに調整することで「チームの無駄な時間」を減らすことが出来ます。

僕の場合、無駄な時間をかけないようにしよう──そう心がけることで、成果につながる動きがつくりやすくなります。決して「急ぐ」ということではないんです。急いでみても後で立ち止まることになったりして、意外とプラスマイナスゼロだったりしますからね。

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長田英史(おさだてるちか) / NOT SHIP
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