脱就活・脱婚活もありじゃない?
「就活」とか「婚活」とか当たり前のように行われていますが、そういうのにマッチする人としない人がいます。アウトドアの活動にマッチする人としない人がいるのと同じです。
戦後の「幸福モデル」が就職や結婚を後押し
「就活」とか「婚活」が当たり前のように行われているのは、戦後日本の「幸福モデル」との関係が大きいと、僕は考えています。
勉強して良い学校に入り、良い会社に入り(年功序列と終身雇用に守られて)、良い結婚をし子どもをもうけ、子どもにも良い教育を受けさせ、安定した老後を手に入れる──老後の安定のために「お受験」をするというところまで極まったのが、戦後の高度経済成長期に形づくられた「幸福モデル」です。
でも、昭和、平成、令和の時は流れ、日本は先進国なのに30年間ずっと不況という意味不明な国に成り果ててしまいました。「幸福モデル」をなぞっても、幸福になれない国になったのです。
なぜ就職や結婚をしたいの?
もちろん、就職をせずまったく働かなければ、収入は得られません。生きていくためにお金は必要ですから、もともと大きな資産があったり、何か特殊な事情がなければ、そのままではいられません。
でも、短期間ですぐに結果を出すのは難しくても、就職しなくてもお金を稼ぐ手段はあります。また、お金というのは、支出と同等以上の収入がなければ、困窮してしまいます。月収10万でも支出が8万で済めば黒字ですし、月収100万でも支出が120万なら大赤字です。収支のバランスを工夫する余地はありますし、一定期間なら親に頼れる人も多いでしょう。
結婚についても、本当にそれが必要なのか、吟味が必要です。結婚にはメリットもあればデメリットもあります。雰囲気だけで選んでも幸福にはつながりません。
新しい道がきっと見つかる
就活や婚活をしていると、気持ちが上がって充実感を感じる──そういう人は、会社に雇用されて働くことや既存の家族制度を利用することが合うのかもしれません。
でも、就活や婚活のことを考えると苦しくなる、やればやるほど気持ちが下がるなら、ただ単にそれに「合わない」という可能性もあります。
そうした既定路線から外れるのはちょっと怖いかもしれませんが、規定路線にはまるのも同じくらい怖いですよ。自分に合わないフィールドで分の悪い勝負をするのではなく、自分に合う環境を探したりつくったりすることも出来ます。
少し時間がかかっても、冒険を楽しむ気持ちでいきられれば、自分らしい新しい道がきっと見つかるはず。僕はそう信じています。