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旅行じゃなくて「合宿」をしよう

日常に疲れると「旅行」に出かける人がいますが、僕は旅行よりも合宿を進めます。旅行にいってリフレッシュ出来たとしても、それは心の中の話。旅行から戻れば変わらない毎日が待っています。それに対して「合宿」をすると、その日常そのものを変化させることが出来るのです。


旅行に行っても日常は変わらない

旅行って楽しいですよね。もちろん、誰と行くのか、どこに行くのかで違いますが、共通するのは日常の場を離れてリフレッシュ出来る点でしょう。

でも、高いお金を払って旅行に行って、すごくリフレッシュ出来たとしても、それは自分の気持ちの問題に過ぎません。そのリフレッシュは、日常の現実から時間的空間的に離れことによってもたらされただけ。だから、旅先から帰ればまた同じ毎日が続きます。

その日常が楽しい人はいいけれど、「つまらない」「退屈だ」「苦しい」という人にとっては、せっかくのリフレッシュが日常との落差を実感させられるつらさになることもあります。

大人になっても「合宿」しよう

僕が代表をしているNPO法人れんげ舎は、よく合宿をします。今年はプロジェクトチーム単位の少数精鋭の合宿を、既に3回開きました。そのプロジェクトについて主体的に関われるメンバーだけを厳選して、2泊3日程度で朝から晩まで濃密な会議をします。疲れるけど楽しいです。

時間的空間的に日常から離れられるのは、旅行も合宿も一緒ですが、この場合の合宿は、日常の構成要素をテーマにしています。そのため、1泊だと効果がありません。1泊は"来る日"と"帰る日"の組み合わせなので、日常を俯瞰する精神的距離が生まれにくいのです。

そうやって合宿をすると、とにかく集中出来ます。宿探しも「気分よく集中できる宿」を探します。ちなみに、私たちが重視しているのは下記の要素です。

・快適な会議室がある(椅子・机・備品の性能がいい)
・食事のが良い(食事は元気の源)
・リフレッシュ出来る(温泉がある、自然に囲まれている)

組織じゃなくて家族や恋人どうしでも

合宿は、別に会社や団体などの組織だけのものではありません。例えば、引っ越しや家の建て替えで揉めている家族が、そのことをテーマに合宿に行くことも出来ます。将来について話し合う必要がある恋人どうしも、たった二人だけでも合宿が開けます。

日常を構成する要素を日常のなかで扱おうとすることは、渦中で考えることになり、客観性を保ちにくいのです。とくに問題を抱えているときは、その問題の「苦しさ」の内側に留まりながら考えることになるため、展開が思うようにいきません。

消費的な旅行もいいけれど、生産的な合宿はもっといい!
…と、思うのですが、いかがでしょうか。

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長田英史(おさだてるちか) / NOT SHIP
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