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消費者金融のCMをどう思う?
ネットニュースで、人気芸人の千鳥が消費者金融のCMに抜擢されたというニュースを見ました。以前から漫才やロケの様子が好きでしたが、「登り詰めたな〜」と感じました。応援していたので人気が出て何よりなのですが、「消費者金融のCMに出ちゃったのか…」とちょっと残念に思う自分もいました。
好感度の高い消費者金融のCM
消費者金融のCMって、記憶に残るものが多いと思いませんか? 中には「好感度の1位」をとったものまでありました。ダンサーが踊るもの、かわいいチワワが登場するものなど、「あぁ、あれか!」と思い出してくださる昭和生まれの方も多いはず。
でも、CMの明るさに対して、消費者金融業界に対しては、悪い印象を持ってる人が多いはずです。特に「サラ金」と呼ばれてた時代には、返済能力を超えた貸し付けを行い、多重債務に陥らせ、厳しい取り立てで普通の生活が送れなくなるなど、極めてダークな世界が広がっていました。
ダークな業界の、好感度の高いCM。この組み合わせだけで、問題を感じるのには十分ですよね。ちょっと業が深そうです。
法改正でいろいろ変わったけど
今は法改正が行われて、基本的に「年収の1/3ルール」があります。また、借り入れ金額に対する金利の上限も定められ、規制強化が進みました。逆に、自分が稼いでいないと借りられないため、専業主婦が利用出来ないなど新たな不平等も招いています。
それでも、借りる人にとって、高い金利であることに変わりはありません。自動車ローンや住宅ローンなどと比べれば、消費者金融の金利が高いことが分かります。
これをうまく使いこなすには、どう考えても安定した収入と返済計画が必要です。それらを支える安定した暮らしと健全な思考力がなければ、消費者金融からの借金はハイリスクだと言えるでしょう。
冷静な判断が出来ずに勢いで借金をすれば、生活困窮につながりやすくなります。リボ払いなどの自覚しにくい借金で、毎月多額の利子を支払っている人もいます。好感度の高いCMの影響は絶大はなずです。
イメージと実態の落差
千鳥の大悟さんは、借金やギャンブルの豪快なエピソードが豊富です。いまは消費者金融を利用するような人たちとは、比較にならないお金持ちです。こうしたことも、CMへの抜擢理由に関係しているかもしれません。
でも、そんなイメージで「消費者金融でお金を借りよう!」とアピールしてもいいのでしょうか?
銀行の傘下に入った消費者金融は、以前に比べるとクリーンなイメージです。サラ金時代に比べれば、実際にクリーンになりました(クリーン過ぎて利用出来ない人たちはヤミ金に流れました)。
業態に関して偏見を持つのはよくないですよね。でも、良いイメージのCMをやって、実態は違う場合、それを知りつつやる側の良心が推し量れます。利用したつもりが利用されてしまうことのないようにしたいです。
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