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自分の役割を100%こなすには?

自分の担当している仕事(役割)を完璧に果たすために、自分の仕事だけにフォーカス!しちゃうと、逆にちゃんとやれないよね、というお話です。

自分の役割と組織の全体像

責任感からだったとしても、「私がやること」だけにフォーカスしてしまうと、自分の役割を十分にこなせなくなります。自分の役割を全うするには、自分以外の人の役割や、それらの役割の関係性を知っておく必要があるからです。

みんなでキャンプに行き、夕食にカレーをつくることになりました。

Aさんは、「炊飯係」です。美味しいご飯を炊き上げるために、自分の仕事に集中しています。お米選びから、研ぎ方。給水につかう水や給水時間などに徹底的にこだわって、ほっかほかつやつやのご飯を炊き上げました。
でも、カレーの鍋はやっと火にかけられたところで、まだまだ完成までには時間がかかりそうです。材料を積んでいる車が渋滞にはまってしまい、到着が遅れたのが原因でした。

せっかく最高においしいご飯が炊けたのに、カレーが出来上がる頃にはすっかり冷めてしまいました──。

上記はその例です。炊飯係は単に美味しいご飯を炊けば終わりではなく、カレーが出来上がるタイミングに合わせて、周囲と調整しながら、美味しいご飯を炊くのが役割の本質ですよね。

組織の全体像を知らないと取り込まれる

カレーの例は、あまりにも卑近かもしれませんが、「みんなでキャンプに行って、美味しいカレーの夕食を楽しむ」という目的に対して、ご飯にだけフォーカスしていては意味がありません。自分のことばかり考えている人と、全体を見て考えている人のベクトルは、時に逆を向くことさえあります。

チームや組織の全体像を知らないと、部分を担うことは出来ません。

にもかかわらず、日本の会社や地域コミュニティなどでは、全体像を知らせずに部分だけを担わせる傾向があります。

これには、「人がちゃんと機能しないために全体にも悪い影響が出る」という当然の側面と、もうひとつ「組織の中で自分がしていることに無自覚で、組織に取り込まれてしまう」という側面があります。

自分の仕事をちゃんとやろうと思ったら、周囲の人の役割と全体像を知る必要があります。それだけでなく、それが分からないままだと、組織に都合よく使い潰されてしまうこともあります。

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長田英史(おさだてるちか) / NOT SHIP
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