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軽く考えた方が幸せになれる

あなたは物事を重く考えるタイプですか? それとも、軽く考えるタイプ?
僕はもともと、深刻なトーンでとらえがちで、重く考えるタイプでしたが、後天的に(ある種の修練によって)軽く考えることを身に付けました。どちらにも一長一短がありますが、いまは軽く考えた方が幸せになれる時代だと思うのです。

「ちゃんとやる」ことの価値が低下している

何から何までピシッと完璧にやる、ということの価値が、下がって来ていると感じます。実行段階に全力でやるのはいいのですが、計画段階で、すべてを完璧に思うようにコントロールしようとすると、重さが出てきて踏み出しにくくなります。

それよりは、もう少し軽く考えて踏み出してみて、当面の結果を招き、その結果に対処していくという方が、物事を自分らしく前に進めやすいと思うのです。

僕が代表をしているれんげ舎では、今年に入ってから、オフィスとイベントスペースとシェアハウス的な社宅を、すべてひとつの施設にまとめました。ちょっとチャレンジングだと思っています。

結果、面白いこともあれば課題もあります。でも、それらを事前にシミュレーションし、それらに対して完璧な解決策を用意しようとしていると、実現までに時間がかかってしまいます。そこにかける時間の価値が、下がっていると思うのです。

結果を招いて対処するのが令和の流儀かも

実行前に、すべてを見通そうとしても、ベースとなる日本社会や国際社会の変化が激しすぎて、全然予測が立ちません。これから世界ではこんなことが起こる系のことを言っていた人は(著名な方も含めて)大勢いましたが、どれもその通りにはなりませんでした。

変化の激しい時代に、「思い通りにコントロールしよう」という考え方や、「そうしなければ、悪いことが起こるかもしれない」という深刻さは、あまり価値がありません。

それよりも、走りながら考える方が、ずっと合理的です。そしてそのためには、軽く考えることが必要です。

決めて動けば、当面の結果を招きます。よかったことも課題も両方出てきますので、それに自分らしく対処します。私たちが拠点を新設するときも、

「課題が出てきたら、みんなで対処すればいいよね」

と気楽に構えていました。実際にそうしていますし、自分たちにはそれが出来るという自信もありました。深刻になることから始まるストーリーは重苦しいし、不幸な展開を招きがち。軽く考えて幸せに生きたいと思います。

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