【はじめてのこうすい(ファーストセントについて)】
香水を好きになり、人生が変わりました!
怪しい健康食品の商品ページみたいな書き出しだな…でも本当です。
というのは香水自体の力もあるのですが、ネットを通じて仲良くなった愛好家さんたちと試香会したり、展示見に行ったり、スタジオでセッションしたり、朝まで飲んだり…良い交友関係ができたせいもあります。「今までどこに潜んでたの?」ってマニアックな人もいて楽しいです。お料理に石臼使うようになったり、家でチャイや燻製を作るようになったり、フォロワーさんからの影響計り知れない…
にしても、ここまでハマると思いませんでした!というのも僕の香水に対する印象って元々は「匂いつきの水?」程度でした。しかしノーズショップで好きな香りに出会って
「待てよ。毎日1プッシュとして、金額を365日で割れば1日100円足らず…それで理想の"印象"を買えるなら安いのかも。」
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「服や気分によって香りも変えたくなってきた。」
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「って何本買っとんねん!しかも1日1プッシュじゃなくて3プッシュくらいしてるやん…まぁいいか。」で今に至ります。
そんな僕の記念すべきファーストセントは【BUT NOT TODAY】です。
映画 "羊たちの沈黙"の殺人鬼レクター、彼の台詞が品名になっている香水です。
BUT NOT TODAYは鼻の奥を突く、鮮烈な印象の香りでした。強烈な薬草感にアニマリック、焦げつくような甘い樹脂香…そして真っ赤で無骨なボトル。今までは安物のコロンやポールスミスのお下がり(これは結構良かったけど)くらいしか使ったことなかったので、衝撃体験でした。
そんなBUT NOT TODAY。
巷では使うシーン無いと言われていますが、僕ビジネスでつけちゃってます(控えめに)髭+幅広ストライプ3ピースとか合うかなと。
量をつけ過ぎたり、露出している部分に頻繁に吹いたら、そりゃどんな良いにおいだってキツくなるし…逆も然りだと思う。自身のキャラに合ったものをうまくつけこなしたいです。
そういえば最近メガネを買ったのですが、これにも合いそうだ。
前面に彫金(模様)入ったケーブルテンプル(耳かける部分がフックみたいになっていること)のメガネが欲しかったんです。これはたぶん1930年頃とかの?メガネ屋さんでレンズを度無しに替えてもらいます。
…メガネの話は今度にしておくか。(長くなるので)
あ、1つ思い出しました。
元々香水への印象は"匂いつきの水"だったと書きましたが、そういえば1回だけ痺れるくらい魅力的な香りに会ったことがあります。
あれは自分が販売員だった頃、とある百貨店の従業員用トイレでその残香を嗅ぎ、衝撃が走りました。「なんだ…この香り…!」
あのときは市販の香水でそんなものを嗅いだことがなかったし(たぶんニッチ系だと思う)探す手立ても無いから探そうとすら思いませんでした。たまたま良い香りを嗅いだだけで、何の情報も無く、その1本を探すのは不可能かなと…
あれから月日は経ち、ひょっとしたら僕は彼と同じ香りを手に入れたかもしれない。BUT NOT TODAYだったりして?だったら面白いな。今度は自分が彼のようになれたらいいな。
…さて、BUT NOT TODAYと何回言ったでしょう?
当たった人にはきっと良いことがあります!
では、ごきげんよう。