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親友と餃子

昔々、かなり昔のことなんですけど、いわゆる、失恋をしてしまい、ものすごい勢いで落ち込んでおりました。

大学生のころなんですけども、大学生のときって、ホント、人生で1番アホだったと思うのです。

まぁ、その時、お付き合いしておりました彼氏にフラれてしまいまして。


今、考えると、むしろ、

よくそこまで耐えた!彼氏くん!!

と、思えるほど、大学生のワタシは、クソアホ女でした。


しかし、なぜか、自分の暴挙や愚行を棚にあげて、何故か、めちゃくちゃ落ち込んでいたのです。

暇があれば、泣ける…。
と、いう感じで、毎日毎日、泣けてました。


しかし、ですね。
なぜか、料理をしているときは、心穏やかになれました。料理瞑想ですね。

なので、無駄に凝った料理をしていたように思います。

大学生の時に母が亡くなったので、夕飯はワタシが料理を作っていました。

・・・

親友の、仮称:ハルコは、なんと言いますか、めっちゃ独特の感性を持っていて、話すと凄い楽しいのです。

その、ハルコは、ワタシの失恋にも付き合ってくれました。

ハルコの好きな料理は【餃子】でした。

なので、

よし!!
失恋して暇だし、餃子を皮から作って、ハルコに食べてもらう!!

と、決意し、作りました。

ハルコは、大層喜んてくれまして、作る風景にも付き合ってくれ、しかも一緒に食べてくれました。

【おさやまるの作る料理は!!
なぜか、コンビニとかの味がする!!味が濃いね!!】

と、褒めてくれました。

その後、ハルコの1番好きな料理は【餃子】から【シュウマイ】に変わったんだ、との報告を受けまして、ホントこいつ、めちゃくちゃ面白いな!!と、感動したことを覚えています。


・・・


餃子を作ると、この頃の失恋と、ハルコの優しさを思い出します。

そんな、ハルコは、しつこく今もお付き合いしておりまして、うちにきては、ピザを食べたりしています。
ハルコ、これからも仲良くしてね。
と思ってます。




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