見出し画像

仙台フィル・クラシカロイドコンサート〜その3 コンサートの感想(後編)

2024年3月20日(水)に日立システムズホール仙台コンサートホールで行われた仙台フィルの{クラシカロイド}コンサートへ行ってきました。

前回はコンサートの前半部分の感想を語らせていただきました!

今回は引き続きコンサートの後半部分の感想を語っていきたいと思います!

前半部分は「小犬のカーニバル」で会場一体となって盛り上がった後、休憩に入りました。
休憩時間もそろそろ終わりに近づいてくると、何やら舞台袖から音楽が・・何とそれはあの「天才たちのセッション」でした。

この曲は、アニメ第1期15話「地獄の学園祭」でクラシカロイドのベートーヴェン(以下:ベト)、モーツァルト(以下:モツ)、シューベルト(以下:シュー)、ショパン、リストの面々が学校の音楽室の楽器を用いて即興で披露した一曲です。
アニメ同様に、鍵盤ハーモニカやタンバリン、リコーダー、ピアノ、バイオリン、カスタネットなど馴染み深い楽器で奏でられる素朴で優しいメロディ。
まさかこの曲を生で聴くことができるだなんて夢にも思っていなかったので本当に感激しました😭✨

休憩の時点でだいぶ涙腺が緩んでいたのですが、後半の部が始まりました。
後半の部1曲目はモーツァルトの交響曲第25番 第1楽章でした。
駆り立てるような焦燥感や激しさ、どこか切なさを感じるメロディは、思春期の不安定な心情を表しているかのようだなと感じました。
この曲がムジークとして登場するアニメ第1期20話「その名はモーツァルト」ではモツさんの天才ゆえに、周囲と分かり合えない苦しみを描いたストーリーが展開します。
アニメのストーリーも思い出しつつ、17歳のモーツァルトに想いを馳せながら聴いていると思わず涙が滲みました。

続いてモーツァルトのオーボエ協奏曲第1楽章です。
こちらは仙台フィルのオーボエ奏者西澤さんがソリストで登場・・と思ったら何と素敵な羽を生やしておられる!!

実はこの曲がムジークとして登場するアニメ第2期19話「シューベルトの憂鬱」では、ムジークの効果によってモツさんとシューさんが鳥の姿に変身し、空を飛ぶことができるようになります。
西澤さんの背中の羽はそのムジークを彷彿とさせる演出で本当に最高でした😇✨
私はこのオーボエ協奏曲が元になったムジークが大好きで、そこから原曲自体も大好きになったのですが本当に今回聴けてよかったです!!
軽やかで優しい気持ちになれる曲ですが、演出のサプライズもあって思わず笑顔になってしまうそんな演奏でした✨💕

続いては歌劇『魔笛』より「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」を宮地さんのソプラノで。
この曲も生で聴くのは初めてだったのですが、ものすごい迫力でした!!
声色はもちろんですが、表情や全身を使って怒りを表現されていて、歌詞の意味はわからなくても、「この人はものすごく怒っている」ということが伝わり、生歌の力を実感しました。
高音も本当に素晴らしかったです✨

続いてベートヴェンの楽曲が原曲とムジークのバージョンの聴き比べという形で続きます。
まずは原曲のピアノ協奏曲第5番「皇帝」第一楽章(抜粋)から
ピアノは太田さんです。
やっぱり皇帝カッコいい!
悠然としつつも堂々たる気迫がオーケストラの演奏による迫力で増して、例えタイトルを知らなくても聴いたら「皇帝」のイメージが浮かんでくるようでした。
続いてムジーク版「皇帝の美学」又吉さんの歌唱です。
この曲はアニメではムジークの効果によって巨大な皇帝ペンギン(ナポレオンの格好をした🐧)が出現するのですが、そのペンギンに想いを馳せながら聴いてたのですが、そのペンギンも吹き飛ぶぐらいカッコ良すぎて痺れました✨
又吉さんの良いお声で歌われる旋律のカッコ良さ!!思わず惚れそうでした🙈笑
原曲の「皇帝」を聴いた後に、ムジーク版を聴くことができるなんて!!なんて贅沢な聴き比べなんでしょう✨
プログラムとしても最高でした!

さて、プログラムも終わりに近づいてきました。
次はドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」第4楽章です。
こちらはムジークとしてアニメの中に登場するのはもちろんですが、仙台フィルの“進”時代へという意味合いも込めて演奏されました。

この曲は自分でも様々なところで耳にしますし、自分でもTVの特集や音源を聴く機会も多かったのですが、今回の演奏では特に機関車の情景が浮かんできたのが印象的でした!
新世界への期待と故郷への哀愁、そして周りの景色が吹き飛んで見えるような車窓からの眺め・・そんな情景が思い浮かび、このコンサートの終盤にふさわしい一曲でした!

そして最後の一曲はベートーヴェンの交響曲第9番第4楽章を元にしたベトさんのムジーク「大宇宙音楽賛歌No.9」です。

この曲はアニメでは第1期25話「宇宙(そら)からのアンコール」で登場します。このムジークは地球へ音楽を求めて訪れた宇宙人のために演奏されたムジークです。
「この宇宙にある生きとし生けるもの全てに対する賛歌」ということで、コンサートでも観客参加で全員で大合唱😆!!
あの場に存在した人たち全員がまさに一体となって楽しみ笑顔を高揚感に包まれてコンサートは幕をおろしました!!

最後に・・
この度は本当に素晴らしいコンサートを開催してくださりありがとうございました。
「クラシカロイドのオーケストラコンサートがあったらいいな」とずっと思っていたのですがそれがこんな形で実現するとは!!
コンサートの実現にご尽力くださった関係者の皆様、本当にありがとうございました🙏✨
また、仙台フィルの皆様の演奏はとても暖かく優しい音色で心地良く、メンバーの皆様の人柄の良さが演奏にも滲み出ているようで本当に素敵でした✨
さらにクラシカロイドコンサートならではの演出もノリノリで応えてくださる、サービス精神の高さに感服いたしました!
機会があればまた他の演奏会でもお目にかかりたいです!

{クラシカロイド}コンサート次回もありますように✨是・非!!
そしてアニメ第3期いつまでも待ってます!!

長くなりましたたが、仙台フィルの{クラシカロイド}コンサートの感想を締めくくらせていただきます!

Fine

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?