OW2 - OWCS Insomnia VS Revati JP が熱いぞ
お疲れ様です。
おさしみです。
OWCS の総当たり戦が終わり、脱落チームが出てくる佳境に入ってきました。
らすとちゃんすくおりふぁいあーやしーでぃんぐでぃさいだーまっちなど、どんどんアチアチなマッチに突入しています。
今回は総当たり戦上位 4 チームによる超ハイレベル総当たり戦、 Seeding Decider Matches の中でも因縁深く熱い対決、Insomnia vs Revati JP について振り返りたいと思います。
まだ見てないよ、という方はリンクから見てからの方が今回の記事を楽しんでいただけるかと思います。
今回の記事を読んでからマッチを見た方がおもろいのか?
お好みでお楽しみください。
本記事に勝敗のネタバレは一応ありません。
余談
最近、多くの方にいいねやフォローをいただいて、なんとか記事更新のモチベーションを保っていられます。ありがとうございます。
そんな中、急に趣味丸出しのニッチな記事を書いてしまって申し訳ない気持ちですが、いつも通り戦略的な発見もあるような内容になっておりますので、お付き合いいただければと思います。
それでは、本編レッツゴー。
各チームについて(超主観)
それでは、まず自分の超主観による各チームの特徴紹介です。
言葉のアヤで各選手を下げてしまうことのないように留意しておりますが、当然日本トップクラスのチーム・選手の皆さんですので、その点はご承知おきください。
また、すべての選手、敬称を省略させていただきますことも、合わせてご承知おきください。
今回のマッチに出場した選手のみに触れます。
Insomnia
まずは Insomnia です。
Insomnia の特徴はなんといっても圧倒的な攻撃力です。
ダイブ構成を得意としているチーム(に見える)で、古き良きトレーサー・ゲンジ・ウィンストンのダイブ練度は随一でしょう。
サポート陣の攻撃力も非常に高く、チーム全体で攻撃力が高いチームと言えます。
Undersea がゲンジ・ソンブラ・エコーなどのフランカー寄りの DPS、Daisy がトレーサーやソジョーンなどのヒットスキャン寄りの DPS を担当します。二人の息の合い方は絶妙で、一方がヘイトを買っているうちにもう一方が暴れるという構図がよく生まれます。
BL1NK がメインサポート(ルシオ・ブリギッテ)、CARU がサブサポート(キリコ・アナなど)を担当し、阿吽の呼吸で敵の攻撃を捌きます。
直近のアナブリギッテの強化をうけて、ブリギッテが守りつつアナが阻害などで致命打をぶちこむという形を積極採用しており、攻守において隙のないサポートコンビとなっています。
Leonopteryx は幅広いピックプールを使いこなす安定したタンクプレイヤーです。
安定した立ち回りにより、二人の強力な DPS の環境を作ることは当たり前にこなしながらも、ウィンストンを使ったときには敵チームをウルトで破壊していく凶暴性も持ち合わせています。
盤面のコントロールに非常に長けており、攻撃的な Insomnia というチームの土台となっている選手に見えます。
Masdog(ゲーム内表記は godsam) は Dva の名手として登場します。現在のメタでは Dva の評価が上がっており、適度な高低差があり小回りが必要なマップでは Dva 採用の機会増えています。苦手なヒーローが少ないことも評価ポイントです。一方で、非常に扱いの難しいヒーローで、昔から Dva の専門家的な役割の選手が採用されることが競技シーンでは多かったです。そういった面でも Masdog はチームのアクセントとして非常に大きな役割を果たします。
今回のマッチでは基本的にウィンストンダイブ構成を採用し、CARU のアナの瓶やナノブーストを起点に波状攻撃を仕掛けるスタイルが特徴的でした。
Revati JP
続いて相対する Revati JP の紹介です。
こちらも Insomnia に負けないほどの攻撃力を持ったチーム。
Insomnia が武田の騎馬隊だとしたら、Revati JP は織田の鉄砲隊でしょう。わかるかな?わかりづらいな。
つまりは、違うタイプの攻撃力を持ったチームということ。
Kotaro, JeonMinHyouk の二人のタンクを使い分ける珍しいチームで、日本レッキングボール界の第一人者こと Kotaro と、それ以外のタンクを使いこなしチームの柱となる JeonMinHyouk。
マップや相対するチームによって二人のタンクを切り替え、違う顔を見せるのが Revati JP の最も大きな特徴です。
先に他の選手の紹介をしてしまいましょう。
DPS はフランカー担当の harutoon とレンジヒーロー担当の hofac と面白い分かれ方をしています。
フランカー担当の harutoon とタンクがアンテナとして敵の脅威を察知、迎撃しその間に Hofac が大暴れするというのが Revati JP の得意な形です。
当然、Hofac の対処にやっきになると harutoon が黙っていませんし、二人の全く違ったスタイルの DPS の対処に手を焼くチームが多い印象です。
Hesty, epic のサポートラインは非常に柔軟で、タンクの交代によって発生するチームスタイルの大きな変更についていくピックプールの広さを持っています。
Hesty はルシオやバティストでチームの土台として盤面を安定させます。epic はキリコやイラリー・ゼニヤッタを使い、第 3 の DPS としてワンピックからチャンスを演出することが多々あります。
この二人なくして Revati JP の攻撃性と柔軟性は生まれないでしょう。
前述の通り、このチームの要は Hofac が如何に火力を出すかというところ。
Kotaro, harutoon が荒らしている間に Hofac が火力を出す。JeonMinHyouk が正面を押さえ、harutoon がサイドを押さえている間に Hofac が火力を出す。
Hofac に降りかかる脅威はサポート二人が振り払い、守り切る。
こういった動きを徹底し、ハイレベルにこなすチームが Revati JP です。
Insomnia と Revati JP の因縁
さて、なぜこのマッチアップが熱いのか解説していきましょう。
Insomnia は総当たり戦を 6 勝 2 敗で 2 位通過。3位通過は Sixblow で同じく 6 勝 2 敗ですが、得失ゲーム差で 3 位となっています。そして 4 位に位置するのが 5 勝 3 敗の Revati JP となっています。
順位だけで見ると 2 位 vs 4 位のマッチとなり、若干の差を感じます。しかし、Insomnia の 2 敗のうち、1 敗は Revati JP がもたらしたものです(もう 1 敗は 1 位無敗の VARREL による)。
一方で 3 位の Sixblow は Revati JP 相手に 3-2 で辛勝。Insomnia はその Sixblow 相手に勝利、と三すくみの様相を呈しています。
さらに、総当たり戦になる前のオープン戦でも Insomnia と Revati JP は激突。その際も Insomnia は Revati JP に土をつけられ、私の中で大きな話題となりました。
Insomnia はこれまでも多くの競技シーンで Sixblow や VARREL などの国内トップチームにとどまらず、海外の強豪とも凌ぎを削ってきた名のあるチームです。
それが、突如現れたチームにくだされたとなれば全俺が黙っていません。
そんなわけで、Revati JP は Insomnia キラーとして(私の中で)名を上げてきている節がありました。
特に Kotaro が出ているときの Insomnia が苦しそうな印象。
2 連敗してきている Insomnia が今度こそ Revati JP にリベンジできるのか?
Kotaro のレッキング・ボール対策は用意してきたのか?というのが今回の見所でした。
戦略ポイント、注目ポイント
ココからはチームの戦略について掘り下げていきます。
あくまで自分が観戦していて「そう見えた」ということをまとめていきます。実際に VC を聞いているわけでもないし、チームの戦略についての情報を得たわけでもないのでご注意ください。
お互いの狙いと争点
Insomnia side は相手のメインダメージソースである Hofac を潰すことが大きな目標になります。
当然、Revati JP side はそれをさせないように Hofac を守ることが目標となります。
Hofac のダメージを出す時間を潰す Insomnia vs Hofac のダメージを出す時間を伸ばす Revati JP という構図になるわけですね。
ゲーム参加者 9 人から注目を浴びる Hofac というプレイヤーの影響力の大きさがわかりますね。
実際、苦しい状況を何度も切り開いてきている実績がありますし、他のチームが同様の戦略を取ってきて動きづらい中でも成果を出し続けている凄まじいプレイヤーです。
先のマッチアップ表からも分かる通り、Revati JP の Protect Hofac 戦術は Insomnia だけでなく 3 位の SixBlow にも通用しており非常に完成度が高いことがわかります(これを 3-0 で跳ね除けた VARREL の凄まじさもわかりますが)。
サポート陣の手厚いフォローはもちろん、harutoon と JeonMinHyouk によるフロントの壁や、harutoon, Kotaro によるフォーカスの分散によって Hofac がダメージを出す時間をひたすら稼ぎます。
Insomnia side は徹底したフォーカスで Hofac を潰しにかかります。予選ではオリーサで強引に正面からエリアを奪いに行ったり、ウィンストンでダイブしたりと様々な手段で Hofac を狙いましたが、ことごとく跳ね除けられてしまいました。
対 Ball をどうするか
Undersea の配信で「ボール相手の練習ができない」と聞きました。
実際、ボールを中心に据えているチームというのは多くはありませんし、Revati JP の恐ろしいところはボール一辺倒ではないということです。
そういった面でも Revati JP と相対するチームは非常に難しいでしょう。
一方で、Revati JP side は対策の対策を十分に詰めるわけですから、練度の差が出てきてしまいますね。
レッキング・ボールに対してはソンブラ、というオーソドックスな対応策も当然想定しているわけです。予選では Insomnia がソンブラを使って対応を試みましたが、Revati JP side は徹底したソンブラケアで見事に跳ね除けました。
むしろ、Revati JP を下してきたチームのマッチを振り返ると 2 枚の DPS の高いダメージヒーローを揃えて、時間をかけて火力で押しつぶしていった記憶があります。
当然、Insomnia もそれをやればいいじゃーんになるわけですが、チーム練習でその構成を練習することができなければ本番で採用するのも難しいですよね。
時間の限られた練習時間を、出るかわからない対レッキング・ボールに費やすのもなかなかリスクです。
前述の通り、Insomnia の強みはダイブにありますのでできるだけそのスタイルを崩さないように練習をしていくのも非常に重要になります。
Revati JP を意識しすぎて他のチームへの対策がおろそかになってしまっては本末転倒ですからね。
遅延策への対抗
これまでの Insomnia は Revati JP の遅延策に苦しめられていた印象があります。
総攻撃をしかけても harutoon や Kotaro などは逃げ延び、彼らのオブジェクト干渉によってオブジェクトを思うように進められないという自体が頻発していました。
チームファイトに勝っている回数は Insomnia のほうが体感上多いが、最終的なオブジェクト進行は Revati JP のほうが上、というなんとも不思議な現象が起きていました。
特に Push map ではそれが顕著で、総当たり予選の Colosseo などは非常に苦しめられていた印象です。
レッキング・ボール、トレーサー、ルシオのラインでダウンしてもゾンビのように戦線復帰してくるため、一度オブジェクト・エリアを取られるとかなり苦しいですね。
特に flash point や control のようなオブジェクトへの継続関与が求められないルール、push のような戦場が広がりやすいルールでは顕著になります。
Insomnia side の対策
ここからは Insomnia side の対策を見ていきましょう。
Revati JP side としてはこれまで Insomnia には勝っているわけですから、これまで通りのプレイをしていれば順当に勝てるはずです。
あるいは、取ってくるであろう対策を予測して対策の対策を練る、ということをするくらいです。
一方で、Insomnia はこれまでの敗北の要因を改善すべく、様々な作戦を練り練習してくるはずです。
これを紐解いていったほうが戦略の回り方がわかりやすいですし、見ていて面白いと思います。
これまでの勝ち筋を研ぎ澄ます Revati JP vs 敗北を覆すため試行錯誤する Insomnia という構図なわけですね。
アナブリギッテ構成の採用
予選と大きく違ったのはパッチの変化による Insomnia side の構成の変化です。
これまで Insomnia はルシオキリコあるいはルシオバティストを積極採用し、スピードブーストを使って敵の攻撃をいなしながら Hofac へアタックできるタイミングを探っていました。
一方、今回のマッチではアナブリギッテを積極採用していました。これにより瓶・ナノブーストを使った攻撃機会が増加。さらに時間をかけた戦闘の選択肢が増えました。
今まではヒール面で息切れしやすい構成だったため、Hofac の出す高火力を前に戦闘でジリ貧になって行くことが多かった印象です。Hofac の選択するヒーローはバーストダメージよりも DPS に優れていることが多く、ルシオキリコのヒールでは徐々に苦しくなっていきます。
これがアナの採用により一変、安定かつ高いヒール量によって時間をかけたファイトをすることができるようになりました。
これまでの Insomnia vs Revati JP を見ると、Hofac を狙って一度捌かれたあと反転してきた Hofac や harutoon の火力を凌ぎきれずに崩れていくという形が多かった印象です。
一方で、今回のアナ採用によって一度捌かれたあとも継戦できるスタミナを手に入れたように見えます。
さらに、シナジーも相まってウィンストン採用までできるようになったため、Insomnia の得意な形で戦えるようになったと言えるでしょう。
Hofac First の緩和
予選の頃に比べると Hofac 集中狙いが緩和されたように見えます。
というのも、予選までの Insomnia はチーム全員で Hofac に飛び込んで「食うか食われるか」のファイトを仕掛けていましたが、今回のマッチではその形が少し変わっていたように思います。
Hofac のファーストフォーカスはある程度徹底されていましたが、キルを取るための仕掛けではなく、Hofac のエリアを奪いサポート陣のリソースを切らせるための仕掛けが多くなったように思います。
そこで Hofac の動きを制限して、敵チームの形を崩してから次の仕掛けをするという形が増えたように思います。
これによってかなり形の良いファイトをできるようになった印象です。
Kotaro タンクのときには深くファイトをしかけないことで、荒らされてもリソースに余裕を持って撤退。逆にレッキングボールやトレーサーを狙う方向に切り替えることができます。
ソンブラを含めてダイブしていた形からソンブラを残してダイブ。荒らしに来るレッキングボールに向けてハックをしかけて反転という形が多く見られました。
また、前述のサポートの構成変更により荒らせる対象が減った(今までは 5 人が突っ込むので 5 人がまとめて体当たりやスラムをもらっていた)ためレッキングボールの影響力が低下。
ウィンストンの採用により、ダイブ後の盤面も今まで以上に安定し、この面でもレッキングボールの影響力を低減させているように思います。
JeonMinHyouk タンク時にも、前衛の JeonMinHyouk と後衛を分断。サポートのリソースを吐かせてから前衛をフォーカスという仕掛けが多かったように思えます。
前述の通り、ルシオキリコの構成は息切れがしやすく Hofac の護衛に鈴やアンプを切れば、ウィンストンのバリアで分断された前衛タンクを生かすことは非常に難しくなります。
JeonMinHyouk はオリーサ・シグマと固くて独立性の高いタンクを使いますが、アナの阻害を絡めた仕掛けの回数の多さには耐えきれず、ファーストデッドする回数が多い印象でした。
これに対して Hofac へのケアを減らすと Insomnia の圧倒的な火力の前にチームのエースを呆気なく落とされてしまうことになるので、結局ファイトに勝つのは難しくなります。
待ちの姿勢、守備力のアップ
攻撃力が売りの Insomnia ですが、構成も相まって攻めの姿勢がかなり前のめりになっていました。
それにより、Hofac を落とせなかったときのファイトでかなり苦しくなっている印象でした。
しかし、前述のサポート構成の変更、ウィンストンの採用によりこれまでより時間をかけて仕掛けをすることができるようになりました。
Revati JP に対して白星をあげているチームの戦いを見ると、Revati JP の攻めを誘っていなして勝つ、という形が多く、時間をかけたエリア取りとセットアップが印象的です。
エリアを丁寧に奪っていき、苦しくなって仕掛けざるを得なくなった Revati JP を捌いて勝つ、というスタイルが王道のように思えました。
Revati JP の特徴として、Hofac ケアの都合上 Hofac が孤立してエリアを取りに来ることは非常に少ない印象です。
タンク、トレーサー、残りの 3 人の 3 部隊で動くのが基本的な形になります。そのため取れるエリアが他のチームより少なくなりがちです。
他のチームが Hofac の枠の DPS を戦術的に捨てられるのに対し、Revati JP はそれができないため、どうしてもエリア取りの面では火力に依存してしまいます。
また、Hofac, harutoon のラインで W フランカーを採用しダイブを仕掛けてくるということもないので、少し脚の重いヒーローを採用しやすくなっています。
これも追い風となりアナブリギッテを軸とした待ちの形がハマりました。
弱点としてルシオを採用していないため、ルシオを採用している敵の仕掛けをいなしづらいという現環境では非常に苦しいハンデを背負っています。
しかし、これもエリア取りのアドバンテージによって退路が十分用意されている状況です。サポート以外は高機動で生存力のあるヒーローが揃っているためサポートの撤退を手伝ってもお釣りが来るというのも大きいでしょう。
また、ブリギッテのアーマーパックによってトレーサーの Daisy の動きの幅が広がったというのも大きいでしょう。
ルシオよりも遠距離で確実なヒールをすることができるため、トレーサーの行動範囲も広がり、harutoon トレーサーに強く出られるようにもなっています。
これにより、回り回ってサポートの安全が保証され、自分たちのやりたい動きを押し通せる環境が整っているわけです。
トレーサー・ソンブラ・ウィンストン・サポートの 4 部隊を使ってエリアを広く使いながら戦いを展開できるのは、Revati JP に対して明確な優位と言えるでしょう。
Revati JP のパワー
一方で、ただでやられるわけじゃないのが Revati JP のパワーです。
Hofac の脅威
どのチームの戦いを見ていてもやはり Hofac を脅威として見ていることがわかります。
たしかにそうなんですよ。
Hofac やばいんですよね。
めちゃくちゃ強い。
これしかいうことがない。
めちゃくちゃ苦しい状況でも彼が生きていればワンチャンスあるんじゃないかって思えてしまうのがやばい。
5v5 のにらみ合いからのワンピックも。
2v3 の不利な少人数戦勝利も。
Hofac がいれば何かが起こります。
ウィドウメイカーを持った日には一人でゲームを動かしてしまう恐ろしいパワーを持っています。
彼をフリーにしてしまうとチームがどんどん苦しくなっていきます。
何度も何度もチームのチャンスを作り、チームのピンチを救ってきました。
彼が Revati JP のエース、これに異論を唱える人はいないでしょう。
工作兵 harutoon
Hofac の目立つ活躍に目が行きがちですが、harutoon の動きもケアしなくては Revati JP は崩れないのが Revati JP の強みでしょう。
harutoon が工作兵のごとく多方面において影響力を出しており、少数戦の立役者になることもあればタンク役として敵チームのヘイトを買うことも。次のチームファイトのための土俵を整え偵察をこなしたり、重要なワンピックでゲームを動かしたり。
前述の、取れるエリアが少なくなってしまいがちという Revati JP の弱点も harutoon の東奔西走獅子奮迅の立ち回りによって補われているといっても過言ではありません。
当然、キルポテンシャルも非常に高く Hofac に目が眩んだ敵チームの寝首をかくようなキルもお手の物です。
彼の柔軟な立ち回りに加えて、二人の系統の異なるタンクが入れ代わり立ち代わり登場する、というのは想像するだけで……やりづらいですね。
対 Revati の難しさが際立ちますね。
研ぎ澄まされた一本槍スタイル
前述の通り、Protect Hofac, Hofac を守り、それを受けて Hofac が高火力を叩き込むという非常にわかりやすい戦術を高い水準で実行してくるのが Revati JP というチームです。
もちろん、そこでポテンシャルを発揮できる Hofac も凄まじいですが、敵の脅威を徹底的に跳ね除けるサポート陣の対応力の高さ、少ないケアの中でも生き延び、チームのためのエリアを維持し続けるタンク・トレーサーも非常に高いパフォーマンスを発揮しています。
シンプルな戦術ながらも、瞬間瞬間の正確で素早いコミュニケーションや卓越した個人技がないとなし得ない戦術でしょう。
これを徹底的に磨き上げてきた Revati JP のスタイルは唯一無二と言えるでしょう。
Insomnia よりも書くことが少ないように見えると思いますが、Insomnia fan boy だからではないですよ。
Revati JP が待ち受ける側であり、変化が必要でないということ。そして個人技を押し付けるシンプルかつ強力な戦術を取っていると言えるからです。
おわりに
さて、Insomnia と Revati JP について掘り下げてきましたがいかがでしたでしょうか?
OWCS もいよいよフィナーレが近づいてきましたが、Insomnia vs Revati JP の再戦も十分にありえます。
今回は惜敗となった Revati JP がリベンジのリベンジを果たしに行くのか。
対策側に回った Revati JP がどのように仕上げてくるのか、Insomnia が勝利経験から対策としてどのようにセオリー化してくるのか。非常に楽しみですね。
今回の記事をまとめながら、再度マッチを見直し、Insomnia 視点でも見てみましたが非常に多くの発見があり面白いマッチでした。
日本国内のレベルが高くなり、学びの多い試合ばかりで日々ワクワクしております。
OWCS で活躍されてる選手の皆様、OWCS 運営の皆様。
本当に熱いマッチの数々をありがとうございます。
Insomnia, Revati JP の皆様、めちゃくちゃおもろくて熱いマッチをほんとうにありがとうございます。
日々の生きる糧です。生きがい。神。
この記事の反応が良ければまたこういった記事を書いてみたいと思います。
お付き合いいただきありがとうございました。
それでは失礼します。
ではでは。
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