ブルータス、お前もか。
うちの旦那は元女子。おまけに一児の母でもあって、出逢った時はバリッバリのお母さんだった。「宝塚系?」「ボーイッシュ?」とか結局女を匂わす言葉を当時彼は酷く嫌っていた。が、まあ、嫌いも意識のうちなので、それっぽくも見えなくなかった。てか、むしろ寄せてるようにしか見えなかった。スーツばかり着ていたし。付き合おうと言われ、間髪入れずに結婚しようと言ってきた。頭いかれてるんだと思った。出逢いはそっから約3年前に遡るが、「関わり合いにならんとこ。」と思った私の勘は当たっていたなあと思う。自分がハマるとわかっていたからだと思う。話してみて勘は確信に変わった。根の部分が同じだったからだ。上っ面だけでないやつ。やばいやつ。さて、じゃあ、上っ面の部分(世間体とか性とか将来とかいい子のわたしとか)どうするか、、、。その足で母に電話をした。母とは昔からなんでも話し合えていた中。そしてちょっとばかり一般ラインからズレてる母だった。ある人により覚醒しちゃったからだ。わたし「女から告白された。」思いの外、大反対。正論の嵐。これが彼と結婚しよう、この人と生きてくのビンゴだと思った最初の決め手。問題は山積み。だからこそ大丈夫だと思った。後々になって、これがあったから私の過去を知れることになったのだと思う。彼と出逢い結婚しなければ母は父の死を墓場まで隠していったに違いない。隠すって、すんごいエネルギーで、なかったことにするって、存在を消しちゃうってことで。あと、ちょっと嬉しかったんだとも思う。反対は母の本音を垣間見た気がしたのだと思う。この人も人間なんだという安心感。この感覚はあんまり理解されないことが多いし、旦那からは変態の極み的なことも言われるけれど、ど変態級のお前に言われたくはないと思ってる笑 あれから何度母に「ブルータス、お前もか」と言われたことやら。まあ、どうあれヤバいは最高なのだ。この世は表裏一体なのだから。