日常切り取り【「大丈夫」の無力さを知る〜花火を添えて〜】 2025/01/10
「大丈夫ですか?」という言葉がこんなに無力だとは知らなかった。
大きな病気をもつ先輩がいる。大好きな大先輩である。家族がインフルエンザに罹っているらしく、「大丈夫ですか?」と声をかけた。返ってきた言葉は、「大丈夫じゃないね〜」。それに対して、なんと返していいか分からなくなって、そうですよね大丈夫なわけないですよね、と苦しい気持ちになった。なんかいつのまにかこっちが励まされてたし。
「癌がインフルエンザより強すぎて自分はかかってないのかも。」と言うのを聞いた私は😞😖😣😫😭が入り混じった顔になっていたと思う。(上手く言葉を返せなかった。)
私は無意識のうちに「大丈夫ですか?」という言葉を、「気にかけてますよ。」という意味で使っていて、「大丈夫。」という返答以外のことをあまり、想定していなかったな、と。あまりに無力だった。
「大丈夫?」と聞かれたらとっさに大丈夫じゃなくても、「大丈夫。」と答えてしまう。「大丈夫じゃない。」と言うってことはよっぽど大丈夫じゃないということ。特に先輩は、以前は多少のことは「大丈夫大丈夫」と言うタイプだったから余計に。
上手く励ましたり慰めたりする、心が軽くなる言葉をかけれる人になりたい。とっさに言葉を出すのが苦手なところ、どうにかしたい。返しのレパートリーを増やしたい!
帰りの車の中。雪がフロントガラスにぶつかってくる。それが手持ち花火(線香花火の大きい版みたいなやつ)を下から見たような光景だった。