人間に「正しさ」なんてわかるのか?
大体なんだが、男は「正しい/正しくない」で物事を考えがちだし、女は「好き/嫌い」もしくは「快/不快」で考えてるんじゃないのかな?と思う。だから男は正義のヒーローが好きだし自分が「正しい」と思ってる行動をするのだが……。
果たして人間は本当に「正しいこと」がわかるのだろうか?何しろチェンソーマンでは「正義」の悪魔が存在してるのがこの時代を物語っている。私が思うに「正義中毒」になる人には「孤独」+「ものぐさ」が合わさっているのだと思う。何が「ものぐさ」かって人間と関わりを持つのが面倒とか怖いとか色々で「孤独」なのに「正しいと思しき行動をすれば孤独じゃなくなる!」というまあ宗教?じみた信念があるのである。すまん私だ。私は正しいことをやったから救われたわけではなく奇特な人が私を救おうとしてくれたからその結果として救われたのであった。人間に関わるのが怖かった私に色々愛情を教えてくれたのである。
そもそも「正義」とは何なのであるか私にはわからない。何となく「たくさんの人に恩恵があること」が正しい気はするが「何故」と言われるとわからないのである。で、ここ数年福祉と関係があったので「福祉って何?」という問いを色々な人にした。ハッキリ言うと福祉とは幸せのことなのだが、福祉系の大学院生に訊いた時にはもんやり「正しいような気がするから。それっていいことでしょ?」と進路を決めたというような有様で(有様言うな)実に心許ない。いやその学生は優秀なのだが。
何でそもそも私はそういうことを言語化したいのか?
私は女だが男っぽいのである。「そのように育てられた」からだ。父親は「小説なんて作り事だからくだらないんだよ!」とか言う人だったので(世の中金なんだよとかよく言ってた)私は「こいつは言葉で殴らなあかん!」と小さい頃から思っていた。あと自分の感じることは大切にしようと思っていたのだが今は「理論派」と言われてしまう始末である。言葉が戦いの道具なのだ。これは男っぽい育てられ方したからこうなってるのは自覚している。だからどうかっていうと……。
男の考えることも女の考えることも大体わかるし、男は社会に育てられてしまうものでそれは何故かっていうと自分の感じることをまず親に否定されてしまうし学校に行く頃には心に社会が入り込む。そうなると自分が何考えてるのかわからないので怖くて余計に社会にすり寄ってその内帰れなくなる。男の誕生だ!!
男は世の中に真理があると信じている。私も信じていたけれど考え続けたけど……今ならわかる、たかが人間に真理だとか正しさなんてわかるはずがない!こんなことを考えてる私はもうほとんど本とか読んでいられないレベルになってしまっているので(一人で19歳で人間原理に行きつく変態だからな!)オラクルカードを買って自分の心の状態を把握するしかなくなった。その中に私の好きなカードがあって「壮大なシンフォニー」というやつだ。因みに「世界に一つだけの花」という歌謡曲は嫌いだが……ええと「壮大なシンフォニー」は個人個人がユニークな存在として音を奏でるけど世界でそれらの音が重なり影響し合って一つの交響曲を奏でるイメージかな?描かれている絵もとても綺麗である。
正しさとか真理とか幸せだとかはもういいかも。私も私の音を鳴らして一つの楽曲の演奏者の一人になる!そんな風に思っているのでした。