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自分をさらけ出す事の難しさ
noteを見ていると、自分の事を惜しげもなくさらけ出している人が意外と多くて驚きます。本来なら隠しておくべきような事を投稿している人も少なくなく、単純に凄いなと思ってしまいます。
具体的に言うと、自分が抱えている病気の事や家族の事、恋愛の事に虐待されていた過去等様々です。
こうした他人には知られたくないような事を外に発信するという事は、一見簡単そうに見えて、実は非常に難しい事で中々出来る事ではありません。
それは漫画を描く上でも同じです。読者の心を打つような作品を描くには、自分の内面をさらけ出す必要があります。
しかし人間の内面は時におぞましく醜いものでもある為、表現者は皆無意識の内にそれらを隠そうとしてしまい、その結果自分を飾ったり格好つけたような作品を描いてしまいます。
当然読者も馬鹿ではないので、そんな薄っぺらい作品はすぐに見透かされてしまい相手にもされません。
自分の頭の中を見せるという事は、裸を見せるよりも恥ずかしい事です。「あいつこんな事考えてるんだ」とバレてしまいますから隠したくなるのも当然です。
しかし本心をさらけ出さなければ読者の心には響きません。分かっています。分かってはいるけれどなかなか出来ないというのがほとんどの人だと思います。
「こんな表現をしたらひかれるのではないか」、「変態」とか「異常者」と思われるのではないかと思い、一歩を踏み出せません。
誰だって「すごいね」とか「天才だね」とか「どうやってこんなすごい作品を思いついたのですか」と褒められたいです。その為格好つけてしまうのです。
だから私はnoteで自分の事を惜しみなくさらけ出している人は凄いなと思います。
最近の漫画家さんでそれが出来ている人というと、チェンソーマンの作者である藤本タツキさんではないでしょうか。
この人の作品を読んだ事がある人なら分かると思いますが、正直かなりぶっ飛んでいると思います。
特に前作の「ファイアパンチ」ではカニバリズムや近親相姦、飲尿等普通では表現するのは憚ってしまうようなものも気にせず描いています。
こういう事が平気で出来る人が売れっ子作家になるのかなと改めてこの人を見ると感じます。
私もこうして自分の中にあるものを躊躇なく表に出せるようにしたいです。
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