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最軽量のイス取りゲーム

全員が勝者になるゲームを創りたい

トーナメント表は下から上に勝ち上がって優勝者を決めるときによく使われる。競技をする人はこれを見て燃える人も多いと思う。僕もそのうちの一人かもしれない。

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勝てば上に上がる。それだけでもゲーム性があり射幸心を煽る。にもかかわらず、社会のトーナメント表は、上に行けばいくほど権力とお金が手に入る。一回戦を勝って課長、二回戦を勝って部長、三回戦を勝って役員…、優勝者は社長。もしくは、首相かもしれない。もはやガチャの比じゃない射幸心の煽りぐあい。

話はかわって、小学校のときによくやるイス取りゲーム。

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イスの数より人の数が多く、音楽に合わせて円形に並べたイスの周りをまわり、音楽が止まってから早くイスをとった人が勝ち。小学校の運動会でのイス取りゲームは、子どもたちも楽しそうだし、大人が観ていてもほのぼのとする。

会社のトーナメント表のような組織図も、出世争いという観点では「イス取りゲーム」と表現されることもよくある。ただ、違うのは参加している大人たちは楽しくなさそうだし、子供が観ていたらきっと参加してみたいとは思わないのではないだろうか。


もし、イス取りゲームの椅子を、人と同じ数にして、すべてのイスがカラフルな違う色で、そして、違う形だったりしたら、いったいどんなイス取りゲームになるんだろうか。

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誰もいないイスに先に座って嬉しそうにしている子。ピンクと赤で迷ったけど、ピンクに人が多いので赤を選ぶ子。同じ色だけど形が違うイスを選ぶ子。最後まで譲り合わずどうやって決着させるか話し合う子たち。ジャンケンかもしれないし、別の椅子を順番で座ろうというかもしれない、ひょっとして音楽を流すかもしれない…笑。

このゲームは、どうやったら自分が勝ち残れるかではなく、どうやったら全員が早く幸せになれるか。敗者をつくるのではなく、全員で勝者になろうというゲーム。

会社の椅子取りゲームも、一つ一つの椅子に「人が喜ぶモノを創る」「多くの人に価値を伝える」「働きやすい環境を創る」「数値で活動を表現する」「理想を語り意思決定する」などの役割が書いていて、好きな椅子をみんなで相談しながら選べるようにしてみたらどうなるんだろうか。全員が幸せになるために。

きっとそんなゲームはつまらないという人も多いと思う。でも、そんなイス取りゲームがたまにはあってもいいとも思う。


全員が幸せになって、かつ、楽しめるイス取りゲーム。僕も創り方は模索中ですが、創ってみたいなと思うかたにはこちらが参考になれば。

最軽量のマネジメント
https://cybozushiki.cybozu.co.jp/books/2019/08/post.html


そんなゲームに参加してみたいなというかたにはこちら。

カイシャインの心得
http://www.daiwashobo.co.jp/book/b497716.html

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