![常識](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/9246522/rectangle_large_type_2_b20570af7e3e24b32ff703f6d4176b02.png?width=1200)
常識という言葉を使ったら負けだと思う
マネジャーがメンバーに何かを説明するときに「ビジネスの常識だから」「業界の慣習だから」「うちの文化だから」という言葉を世代の違う人たちに使ってもうまく伝わらないと思う。なぜなら、すでに常識が変わった中で生まれているから。もしくは、その慣習が出来た環境とは違う環境で育ってきているから。そういう意味では「男性だから」「女性だから」「アメリカ人だから」「日本人だから」も同じ。
さらにいうと、マネジャー自身が今までのやり方を変えて新しいことをしたいと思っていたりする。つまり、やり方を変えるということは過去を否定することで、かつ、未来を創造するということ。にもかかわらず、メンバーに何かを指示したり、その説明をするときには「説明が面倒なので」常識や慣習や文化という言葉を使う。
ちなみに、ここで「昔からしていることを今どきのメンバーにさせるべきではない」と言っているのではない。今もこれからも必要だと思っているのなら、その理由を現在の環境に置き換えて説明するべきだと思うということ。
「じゃ、どうしたらいいの?」に対して、手っ取り早く出来そうなことは、「常識だから」という表現ではなく「昔はやってたから」と言ってみたらどうだろうか。
「どうして新人が雑用しないとダメなんですか?」「昔はそうしていたから」
こう言ってみると言った本人もちょっと自分がイケてないマネジャーに感じて、「これからはどうすべきなんだろうか」と考えるきっかけになるのではないだろうか。