「片づけやめたら、片づいた。⑥」片づけたいなら“ごみ”を見直そう
全国の地方新聞に寄稿した連載「片づけやめたら、片づいた。」(全15回)を、配信元の許可を得てシェアします。
汚部屋から引っ越しを経て片づいた部屋に暮らすまで。片づけが苦手でも、発想をちょっと変えることで、快適な空間を手に入れる方法を綴っています(暮らしの変化で今とは少し異なる箇所あり)。
なるべく、毎週配信する予定(がんばれ)。
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ごみ“収納”は最優先事項。ファイルボックスを活用
毎日増える物には、食品や書類のほかに、ごみがあります。片づけの苦手な人は忘れがちですが、ごみも立派な物。散らかりの原因になります。
片づけが機能しているお宅は、ごみ処理がちゃんとしています。逆に、かつての私の家のように、片づけが機能不全を起こしているお宅は、ごみの扱いがぞんざいです。捨てない物の収納が優先され、ごみは後回しになるのでしょう。
実は、収納法を教える先生で「収納でまず考えるべきはキッチンのごみ箱の選定と配置」という人は少なくありません。確かに、その一人のご自宅に伺うと、お金をかけているなぁという立派なごみ箱がドデンとありました。ふたがセンサーで開き、手を使わなくてもごみが入れられる製品です。
ごみ回収の間隔から1回分のごみの量を割り出し、それに見合った容量のごみ箱を用意している人も。別の人は、ワンタッチでごみ袋が装着できるごみ箱を探し出していました。
置き場所も重要です。キッチンの“一等地”にごみ箱を置くお宅も。交差点のように人の動線が交わる場所で、どこからも捨てやすそうでした。
新しい家に引っ越して、キッチンの収納を考えたとき、真っ先にごみ箱の置き場所を確保しました。シンクの下です。
口の広いファイルボックスを分別ごみの種類の数だけ並べ、ポイッと放り込める仕組みに。シンク下の扉を開け、腕を伸ばすだけなので、「捨て動線」が最短! ファイルボックスならメンテナンスも容易です。生ごみだけは、臭いを通しにくい食パンの袋を利用し、野菜室に入れています(夏場は冷凍室)。
毎日増えるごみと、最も使用頻度の高いごみ箱を、収納の最優先事項として考える。適切なごみ箱を選び、ごみをきちんと収め、スムーズに外に出す流れをつくれば、キッチンはたちまち整います。
まとめ
※収納先生……片づけサービスに従事する人。
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