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局面判断の重要性
これまでに様々な投資本に目を通してきましたが、どの本もエントリーポイントを書いた本が多いなと感じました。
例えば「5日線の上に陽線が乗ったら買い」や「横ばい下限を割ったら売り」「ボリンジャーバンドの-3σに触ったら買い」などです。
それらのローソク足のサインでエントリーをして、勿論上手くいくときもありますが、上手くいかないときもありますよね?その違いは何でしょう?
「相場に絶対はない?」確かにそれは一理ありますが、大きな違いはそのサインが出たときのチャートの局面です。
ローソク足で有効なサインというのは確かにあります。しかし、ではそのサインはどの局面の時に有効なのかを使い分ける事がとても大事なのです。
比較
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(日経平均のチャートを例としてみたら、売りポイントである赤の上に出た陽線の綺麗な例がぱっとは見つからなかったので恐縮ですが…)
似たようなローソク足と短期線の関係であっても、局面によってそのローソク足が買いポイントなのかor売りポイントなのかが真逆になってしまうこともあるのです。
ℚuestions!
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「下向きの5日線を割った陰線は売り」というエントリーポイントも聞いたことがありますが、ピンクの〇で囲ったローソク足はどうでしょう?
もう6か月ずっと上昇し続けています。安値から約4000円も上昇して、株価は約1.5倍になっています。こんなに上昇した後から買うのはもう怖いですか?一旦下がるだろうと思って少し売ってみますか?
少し意地悪な質問でしたが、このチャートは先ほどの「比較」の1枚目のチャートの一部なので、ここから仮に売ってしまうと更に4000円の上昇があり持ち上げられてしまいます。綺麗な上昇局面なので、押し目とみて買うが正解でした。
局面判断をしたうえでその局面に於いてどの道具が有効なのかが分かっていなければ、酒田五法などのローソク足の線組や、ダブルトップなどのサインも有効に使用することは出来ないのです。
局面判断の道具
局面判断が重要として、では何の道具を使って局面判断をするかというと、私が主に使用しているのは
■ 線の順番と角度
■ 300日線(オレンジ)との位置関係
■ 20日線(緑)の高値安値
■ 20日線の強弱
を合わせて使用し判断しています。
この中でも私が一番重要視しているのが20日線(緑)です。
少々長くなってしまうので、次回改めて20日線を使った局面判断の詳細を書いていきたいと思います。