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新入りが質問を思いつかないとき~質問する・してもらう3ステップ

 というわけで、今回は、「会議やイベントなどで質問が思いつかないとき、たった3つのステップで質問できる」というお話をしていきたいと思います。

 こんにちはフクシンです。

 春は、新しいことが始まる季節。会社には新入社員、学校には新入生。うちのタップにも春から新しく始める人が多いです。ぼく自身も、この春からではないですが、プログラミングを始めて、めっちゃ理解に苦しんでいてわからないことだらけです。

 みなさん、こんな経験ありませんか。

 「なんでもわからないことがあれば言ってくださいね」。
 会社でも学校でも、またサークルなんかでも、新しく入ったとき、こう言われて何を質問したらいいかわからない。困ってしまった経験ありますよね。ぼくも最近、オンラインサロンに入ったんですが、こう聞かれて何を聞いたらいいかさえわからない状況がありました。

 今後は逆に新しく入った人を迎えて初めての会議やレッスン。「何か質問はありますか?」新入さんにこういって、返事が返ってきたことがありませんよね。新しい人をタップや仕事で迎えたとき、ぼく自身もこう問いかけて返事は返ってくることはありません。
 初めての会議、タップでいえば体験レッスン、これからここでやって行けるのかな?、なじめるかな?初モノはとても大事です。

 こんな時、新しく入る人はこうした質問をしたらいい、また、新入りの人はこんな感じで会議やレッスンなどで関わればいい。そんなことがわかるお話を3ステップでしていきます。

 社会人デビューや新入生のみなさん、またデビューする社会人、新入生を迎える側のみなさん、今日のお話を最後まで聞いていただくと、新しい人は早く新しい環境になじめ、チームのひとりとしていいスタートを切れるようになると思います。

 僕は、人とテクノロジーをタップダンスでデザインする地方公務員としてタップダンスのお話や、コミュニケーション、キャリアコンサルタントなど、ぼくの身の回りに起こるいろんなお話を発信しています。
 今回ご紹介する動画以外にも有益な情報がいっぱいあるので、ぜひチャンネル登録をしておいてください。

質問できないときの3ステップ

 まず、今日も結論からお伝えします。

 質問できないときの3ステップは
①イメージング。
②メリットの共有
③質問の糸口
この3ステップで進めます。

 なぜ質問できないか。

 初めての人が質問できないのは次の3つが原因と思われます。
1 会議の内容自体がわからない
2 会議の内容が自分とどうかかわるのかわからない
3 質問したいが、どう質問したらいいかわからない。またはこんなこと質問していいのか、怖い。

 この3つを克服していくことがこの3つのステップになります。
 これから例を交えて説明していきます。


第1段階:相手にイメージしてもらう。


 5W1Hで伝えるうち、まずWhat=何を伝える必要があります。

 みなさん、自転車に乗ってくださいって言われたら、自転車に乗って移動する、少しそのあたりを回ってみる。乗っているイメージがわきますよね。

 でも、もし、自転車を見たこともない、聞いたこともない人に自転車の乗り方を説明して、「わかりますか?何か質問は?なんでも質問していいですよ」といわれても、答えられないんじゃないでしょうか。
 また、自転車の乗り方ってググっても、イメージがわかない。

 つまり、質問できるレベルに達するには、まず体感できるレベルにあるのかどうかが大切です。

 例えば人前で講演や研修講師などお話をするとき、その会場にはどんな人が来ていて、これからお話する内容がどの程度イメージできているのかを知ることが、共感の第1歩とも思います。

 この共感の第1歩で、大切なことがあります。それは、モノの例えが大切です。イメージをさせるためには、身近なものや事象に例えて伝えることが大切です。
 自転車を説明するのに
・三輪車の大きい版 とか

 最近メタバースとかNFTとか、専門用語が並んでいて、ものや実体がないのでイメージしにくいと思います。
 メタバースを説明するのは結構難しいですが、
 ゲームの世界で買い物とか土地買ったりとかすること。
とかいう表現です。

 ここで運営側が気を付けるべき大切なことは、専門用語を使わないことです。それだけで新入りさんは心を折ります。できるだけ相手に寄り添って、会議や集まりの中で一番情報が少ない人にもイメージできる例も使いながら、やさしく、ゆっくりと伝えていきます。

 この段階で一度、質問を受けてもいいかもしれません。ほかの誰かが質問することで全員のイメージが共有されるかもしれません。これが、質問のハードルを下げることにつながります。

 でも大抵は、この時点では新人さんからの質問はありません。「何を」質問したらいいかわかりませんから。

第2段階:メリットや関わりを感じてもらう。

 自転車に例えると、
・歩くよりも早い時間で移動できる
・小回りが利く
・走っているときに風を感じられる
・走っているときに季節を感じられる

 といった具合に相手にとってのメリットを感じてもらうのが、次の段階です。
 これにより、新入りさんが関われる項目やメリットを伝えます。
 新入りさんにとって何がメリットなのか、相手の幸せにどうつながるのか、またリスクなど、新入りさんにとっての関わり方を伝えます。
 関りは、もっと具体的に、ほかの人の体験談なども交えると、実感が伝わります。

 これにより、新人さんは、ヤバいことなのか、知っておくべきことなのか、どの程度自分に関係する情報なのかを感じ取ります。


第3段階:質問の仕方、やり方を暗に伝える

 ここまで固まると、最後は何を質問したらいいか、暗にイメージの共有を図ります。
 自転車に例えると、どうしたら自転車に乗ることができるかといった質問をいかに引き出すかです。

 ここで運営側が気を付けるべきところは、すべてを説明しきらないということです。要するに質問の糸口を残しておくことが大切です。

 例では、どうしたら自転車を乗ることができるかをすべて説明しない。また、それを説明しないと成り立たない場合は、5W1Hのうち、いくつかを残しておくことです。

 新人さんは、逆に質問が思い浮かばないときは、5W1Hでどこがわからないことを質問してください。


互いに歩み寄る、自分でつかみに行くことが大事

 タップのレッスンでは、毎回ですが、初めて体験する人も一緒に全員1音1音の音づくりから始めます。次に、1音1音をつないでタップらしい基礎のステップをやります。体験レッスンでは、ここまでをやってもらいます。これで、タップはわたしでもできると実感していただきます。
 その一方、そのあと、難しいステップをほかのレッスン生にやってもらい、体験する方にも見ていただき、自分の未来を感じてもらいます。レッスン生全員が同じように共感することなんて無理ですし、人にはレベル差や感じ方の違いがあるのですが、ただみんなに共通言語を創ることを配慮しています。こうして、タップの自分の未来像を感じてもらうこととしています。
 また、当日見ていてどんな感想を持ったか、メールで聞くフォローアップをしています。

 会議などでは、一気にここまで難しいかもしれませんが、いろんな側面をみてもらうこと、タップでいうと基礎ステップまではできると実感してもらうこと。それと、フォローアップ、これはしてみたいと思います。

 質問する側も質問させる側もお互いの意思が通じているか、新人さんが入る会議やレッスンは大切です。わかる人だけわかるというイベントでは広がりがなく、チーム力も向上しません。運営側がそこを配慮して進めることが大切です。

 では、どうしてここまでして運営側が新人さんに質問していただくことが大事なのか。皆さんは、どう思いますか?

 僕は、2つの理由があると思います。
・新人さんがどの程度、熱量があるか図る。またはチームの一員として迎えるにあたって、どんな人か探ること。
・新人さんが質問することにより、偏った意見を素朴な質問に対して言語化することで、改めて整理する機会になること。
 この2つだと思います。

 質問する側は、こんな質問をしてほしいんだと気づくこと。質問される側は、こんな質問をしてほしいと思い仕掛けること。このお互いの意思が直接言わなくても通じるノンバーバルなコミュニケーションがチーム力を強くする。
 特に会議を運営する人は、ほかの人に通じる表現になっているのか、質問されなければ、それはチーム力として向上しない会議であるというメッセージになります。

 新入りが入る会議やイベント、レッスンは、一方的ではなく、運営側が互いが意志疎通できるよう、新入りさんがチームになじめるかどうか、大切な場面です。
 マズローの5段階要求説では、人は、生存要求、安全要求の次に、親和の要求を求めます。次の承認要求、自己実現要求に至るまでには、チームの一んとして所属しているという認識をつくることが大切です。

 これは営業などでも活用できるのではと思います。

 さて、まとめます。

 新人さんが入る会議やイベントでは、
相手にイメージしてもらうこと
新人さんとの関りを感じてもらう
質問の仕方を暗に伝えること
の3ステップで進めます。

 運営側は、質問してもらえるように配慮し、新人さんはその期待に応えること。また、互いに歩み寄っていくことが強いチーム力を育んでいくということです。


 今日も最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。

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 人とテクノロジーをタップダンスでデザインする地方公務員 フクシンでした。
 また次の動画でお会いしましょう。 

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