ワンネス そして誰もが持つ4つの人格
あなたも私も、すべてはひとつのもの。信じられますか?
こんにちはフクシンです。
突然ですが、あなたは金縛りになった体験がありますか?
大学生を対象にした調査では40%が経験があるそうです。
僕は金縛りかどうかわかりませんが、頭は起きているのに、身体が寝ていて動かないという経験はあります。
金縛りは睡眠麻痺という状態らしく、レム睡眠中は、脳の活動とからだの動きが遮断されているので、からだは動きませんが、外部の刺激に対応できる状態です。
聴覚や触覚に反応するので、地震や物音がしたときに、パッと起きられるのも、レム睡眠の働きです。
そのレム睡眠が不適切に生じて、何らかの、からだの感覚を脳が受け取ると、脳はそれが何なのかと、無理にでもねつ造して、つじつま合わせをします。それが幽霊の仕業と判断する場合もあるようです。
もうひとつ。
みなさんは、寝ているときにどこまでが自分の身体かわからなくなることってありませんか?
僕は寝ているとき、寝返りを打つなど自分の身体を動かしたら足や手を認識しますが、まだ寝入ってなくて、身体を動かさなければ、どこまでが自分の身体かわからなくなる時があります。
寝ているときは無意識の状態と思いますが、寝ているときは少なくとも、自分の肉体の大きさや自分と周りの空間との境界線を意識しません。
ハーバード大学の脳神経科学者ジル・ポルト・テイラー博士は37歳のときに脳卒中になった時、自分の身体と空間の境界線がわからなくなり、すべてが原子レベルで溶け合って、すべてのものと一体になった至福感を味わったそうです。
今日は、ジル・ポルト・テイラー博士の体験や研究などから、スピリチュアルで言われているワンネス。つまり、あなたも私も、実はすべてひとつであることをお伝えしていきたいと思います。
今日は、
自分や相手の脳の動きを客観的に捉える方法を知ることによって、相手に敬意を払い、なりたい自分になれる
ということを3つのポイントでお伝えしていきます。
人は本能では他者と自分を区別してない
小森圭太さんの著書「科学的潜在意識の書きかえ方」には
実は自分と他者を区別しているのは、大脳新皮質という脳の表面的な領域の左脳の部分だけ。理論的なことを考えるのが左脳。ここであなたと他者を区別しているそう。逆に右脳は感覚的なことを考える。本能につながっているといわれています。
その本能、人は本能では他者と自分を区別していないとあります。
自分が感じているこうありたい姿は、他者にもそうあってほしいと願っているというように、自分を他人を区別していません。
もし、あなたが受け入れられる存在でありたいと感じているなら、他者を受け入れる存在であることで、初めて脳の本能的な部分としては辻褄があうということです。
また、これも小森圭太さんの著書「お金と幸運の引き寄せ方」では、
黄色いレモンを半分に聞いて、同時にすっぱい香りが立ち込めて・・・と聞いただけで唾が出てきますよね。
脳は創造と現実、現在と過去、他人と自分の区別ができてません。
たぶん、だから人はサウンドに自分の気持ちを乗せて感動したり、ドラマを見て涙を流したりするんじゃないかって思います。HSPの方は、特に神経が細やかで感受性が強い性質を生まれ持っていて、他人と自分の区別ができにくいところなのかもしれません。
人の目で見ていること、感じていること、すべてが現実かどうかはわからない。これは以前、シミュレーション仮説を説明した動画でもお伝えしたところです。
そう、目の前のことは現実かどうかわからない、
また、自分や他人とも区別がないのかもしれない。
これはどういうことなんでしょうか。
人は一体化したい生き物
今は恋愛経験のない若者が昔よりも多いと言われています。
恋愛は究極には二人の人間が一つになる、孤独を究極に解消できる一体化の幻想だとも一説には言われています。
でも、今は「恋愛する必要性を感じない」という声も。さみしいからこそ、人と深くつながりたいと動くはずですが、さみしさが足りないのでは、という説もあります。
親離れ・子離れができず自立できていない、親は自立に向けて突き放すことも必要。親子はもとは一体でしたが、今では別々の個体です。一体感の幻想というのが、ことばで伝えなくてもわかるはず。わかってほしいという甘えを親も子も互いに持ってしまう最近です。
一体化したい。
人は母親から生まれると、別々の個体として独立しながらも、一体化をどこかで求めている。切ない生き物ですね。
ハグをしたくなる、ペットを抱きたくなるというのも一体化を求めている一つでしょうか。
さらに、食べるという行為は、動物にしても植物にしてもその命をいただくわけですが、これもひとつになるということなんでしょうか。
だれもが多重人格者
冒頭にお伝えしたジル・ボルト・テイラーさんのお話をもう少し詳しく触れたいと思います。
ハーバード大学の神経解剖学者テイラーさんは、37歳のある日の午前、4時間のあいだに、自分の脳の左半球が完全に停止し、細胞や神経回路その機能をすべて失ったそうです。
午後からは、歩くことも話すことも、読むことも書くことも、自分の人生を思い出すこともできなくなり、そのときはまるで、おとなの女性の体をした乳児でした。
右脳の機能だけが稼働する状態のテイラーさんは、生死の境をさまよっている。でも、なぜか、とてつもない至福感に包まれていたそうです。
その後、8年間をかけて、自分の脳の右半球に残っていたものを最大限に使って、左半球の回路を再構築し、完全に機能回復しました。
ある一定の回復レベルに達したとき
過去の自分の人格が再びオンラインになることに気づいたそうです。
「左脳の思考」が、復活したのです。
その左脳の思考は合理的な思考をもち、整理整頓好き、秩序を作るのが好き、分類するのが好き。人、場所、物をコントロールするのも得意。以前のテイラーさんご自身だったそうです。その時に、どこからどこまでがジル・ボルト・テイラーかという、境界線を再び手に入れたそうです。
そのキャラはオンラインに戻ってきて、テイラーさんをコントロールしようとし、完全に機能的になったそうなんですが、実は、回復したテイラーさんのなかには、ほかのキャラクターのテイラーさんも存在したということなんです。
そのほかのキャラたちは、「あなたのスキルが戻ってきたのはうれしいけど、またあなたに仕切ってほしいとは思わない」と言い、脳の異なる部位の間で会話を繰り広げたそうです。
実際には、脳の中には、左右に各1つの感じる細胞群と、左右に各1つの考える細胞群があり、それぞれが独自の人格を有しているということです。その4つのキャラクターとは、
<左脳のキャラ1>時間を厳守する自我の強いリーダー。整理整頓好き
<左脳のキャラ2>傷ついた子どもの自分、不安、恐怖、怒り、自己嫌悪
<右脳のキャラ3>ありのままの自分。私は宇宙の一部
<右脳のキャラ4>無邪気な自分。好奇心・遊び心がいっぱい。今が大事
よく、多重人格者ってドラマなどで見ますが、自分も気づかないキャラはだれもがキャラを4つは持っているということ。
心と頭が別々のことを言っているときは、脳の異なるキャラ同士が争っている状態だそうです。
自分を進化させれば、自分を形成する4つの細胞群すべてを尊重させ、それができれば、私たちは自分自身の選択に基づいて、自分が何者でどういうふうになりたいかを、その都度、選ぶ力を持つことができるということです。
ユング心理学では、人は、
王様:ビジョンを示す、感謝をする
魔法使い:戦略を立てる、お金を作る
戦士:行動する、境界線を作る
恋人:人と繋がる、感情を感じる
という4つの(人格)・エネルギーを持っているとされていますが、それとも共通します。
でもなんかドラクエみたいですね。
左脳に脳出血が起こったとき、<キャラ1>と<キャラ2>を失い、<キャラ1>は「自我」、<キャラ2>は「シャドウ」つまり、過去の苦しみや将来への不安です。それらがなくなり、残されたのは、「今、この瞬間の経験」であり、ユングが「アニマ・アニムス」と呼んでいるもの<キャラ3>と、「真の自己(セルフ)」<キャラ4>とだけになったということです。このため多幸感に包まれたということです。
このように、私たちの脳内には、4つのキャラを持っていて選択肢があります。より良い決断ができるようになると、より充実した人生を送ることができるようになります。
本日のまとめです
キャラ3とキャラ4では自分との境目が感じられず、人と比べることもなく、何よりも本能では自分と他人の区別がつかない。
また前の動画では、ぼくらは自分のアバターを操作するゲームの中で生きているという、イーロンマスクがいうシミュレーション仮説をご紹介しました。
ゲームって、単にプログラムであって、その中でストーリーをつくるために便宜上、主役など登場人物をデータでつくっているだけですよね。
それと、ゲームはあくまでもストーリーを創っていくためのもの。ゲームのプレイヤーが思いのまま主人公を動かして、ストーリーを展開していく。
もしかしたら、ぼくたちの人生も同じなのかもしれません。
こうして、
自分や相手の脳の動きを客観的に捉える方法を知ることによって、相手に敬意を払い、なりたい自分になれる
脳の動きからすると、難しいことではないかもしれません。