大人になったらなりたいもの
大人になったらなりたいもの、中学生・高校生の男女の2位が公務員
こんにちはフクシンです。
というわけで、今回は、「大人になったらなりたいもの」というお話をしていきたいと思います。
先日、第一生命の『大人になったらなりたいもの』アンケートの結果が発表されました。その中で、なんと中学生・高校生の男女の2位が公務員という結果でした。今日は、大人になったらなりたいものが、実際に大人になってどうなのか、そんなお話です。
なぜこんなタイトルにしたかというと、公務員は、お金が安定している。その反面、頑張っても上がらない。じゃやりがいがないんじゃないって思われている方も多いかと思います。
ぼくも、公務員になる前はそんなことを思っていました。昨日と同じ今日、今日と同じ明日。毎日つまらない日々を過ごして、仕事はやりがいなんてない。そう思っていました。
もともと、なりたくてなった公務員というよりは、偶然当選した。ダンスの世界にいたいから、そのために生活するためのお金儲けの手段としてなった公務員。最初はつまらなくてもいいと思っていました。でも30年、ある時を境に、同じ時間を過ごすなら、自分の力を出し切りたい。そう思うようになったきっかけがありました。
今では、ライフワークにも通じる、また僕のアイデンティティを創るひとつにもなっていて、大切な時間でもあります。そんな思いから今日はこのタイトルを付けました。
皆さん、公務員に限らず、就職とか、墓場に行くようなものだと思ったりしてませんか。ぼくも、大学卒業の頃、そう思っていました。でも、実際に仕事して、自分の役割ができてきて、責任感がついて、自律していく。そんなプロセスから、いろんな環境に育ててきてもらったと思っています。
みなさんも、今日のお話を最後まで聞いていただいて、心がリッチなライフスタイルぜひ実践してみてください。
今日は、公務員は自分に正直になることが基本の仕事。そんなことを3つのポイントでお話します。
大人になったらなりたいもの
まずは、第一生命の『大人になったらなりたいもの』アンケートの結果をご紹介したいと思います。
全国の3000名の小中高校生にネットアンケートによる結果です。
まず、女子は小学生がパティシエ、中高生は1位が会社員。男子は小中高とも1位は会社員です。あと、コロナ禍の影響でしょうか、上位には看護師や医師なども入っています。
そして、驚いたのは、女子高生の2位、男子中高生の2位が何と公務員ということでした。
2位ですよ。親から言わされているのかなって疑ってしまいますが、ネットアンケートなのでそんな必要もないでしょうね。
選んだ理由としては、誰かの役に立ちたいからその職業を選んだという回答が多かったようです。
誰かの役に立ちたい。子どもが考えることかとほんと驚きました。ぼくなんかは、昔から世の中でマウント取れるように、例えばお金、地位、名声などを求めることに腐心していましたね。
でも、この結果には驚きましたね。
YouTuberってのも、最近よく回答としてありますが、働くというイメージがもしかしたら、子どもの中でも変わりつつあるのかもしれません。
アイデンティティはこうして作られる
エリクソンの理論では人の発達段階を8つにわけています。
①乳児期
②幼児期
③児童期
④学童期
⑤思春期・青年期(アイデンティティの確立)
⑥成人前期
⑦壮年期(成人期)
⑧老年期
このうちの、⑤思春期・青年期に、
自分が自分であること、さらにはそうした自分が、他者や社会から認められているという感覚の得るアイデンティティの確立が行われます。
このころに、自分は、こういう人間であると自分を定義づけ、また他人から評価されることにより、確かなものにするという時期です。
要するに、アイデンティティの確立には、まず、自分を尊重できること。またそれを他人から認められることが大切です。また、これを見つけるまでの猶予期間のことをモラトリアムといいます。
僕の思春期、青年期なんかは、自分には自信があったのですが、何か人に認められていない気がして、そのコンプレックスは、おそらくダンスという選択肢に至ったんだと思います。自信のある自分を創り、人に見られて評価を受ける、そんな世界が僕の場合は好きだったんだと思います。
でも、今思うと、やっぱりコンプレックスって今でも引きずっていて、何か人に認めてもらえてないって感じがいつもどこかに抱いています。時々落ち込むときは、思い切り車で叫んだり、人にもっと見てもらうために、わざと目立つ行動に出ることがあります。
こう考えると、人って弱い生き物だなって思いますね。
公務員になって何がメリット
さて、そんな僕が公務員になって、学生さんたちが思っている「役に立ちたい」と思っているかどうかというと、少し違うように思います。
僕のマインドは、いつも、自分のためといっても間違いではないかもしれません。
僕の小さいころからのコンプレックスは、ぼくという存在が学校などでアピールできなかったこと、存在感。だから、いかに世間に僕の名前をアピールできるかってことにずっと着目しています。。
公務員になる前は、公務員って仕事してなくって、だからちょっとがんばったら目立つやん。また、時間通りに追われるから、ダンスの活動も自由にできる。それで食べていけるようになったらやめたらいい。そんなことを思っていました。
仕事始めてからは、最初はほんと事務的な仕事。面白いかといわれると地味で面白くない。でもこの仕事をできるだけ早く終わらせようと思って、効率化やろうとしてましたね。
僕もその部署では10年ぶりの新人で、ほんとみんなに優しくされたんですけど、ぼくは尖ってて、残業しません宣言したり、飲み会はおつきあいしません宣言したり、今考えると扱いにくい新人でした。でも、ほんとみなさんそんな僕を、温かく見守ってくれました。
でも、ぼくに転機が訪れたのは、市民の中に入って市民が自らまちづくりの計画を創る支援をする仕事になったときです。
エンドユーザーの顔が見えると、やはり人って感覚が変わります。
その時は、その仕事を進めることが、市民の幸福度につながるという軸と、自分がそこに何が提供できるか、ほかの人と違った切り口で考えようと思ってました。
そこでも、目立つという目標に、アプローチしていましたね。たぶん今でも同じです。
そこから、庁内全体を動かす仕事やいろんな現場に移ってますが、基本マインドは変わらないかと思います。
よく、元公務員のYouTuberさんがお話されていますが、ぼくは公務員って本当の価値が感じられるのは自分で仕事を動かせるようになってからだと思います。
そう、最初は思ったほど暇じゃないし、思ったほど楽じゃないし、人間関係などもいろいろあります。
でも、民主主義を支える仕事をする上では、色んな人と折り合って仕事をするトレーニングが必要で、どんな場面も乗り切ることが自分の財産になります。
この職場思ったよりブラックだ、とか、思ったら、自分に向いてないと思うのもいいし、これはトレーニングでこれくらい乗り切れるはずと思うのも、ひとそれぞれです。
ただ、公務員の職域は法律で守られるはずで、相談窓口もあるはずなので、相談もしながら、自分のキャリアを考えてはいかがでしょうか。
公務員の仕事は、そう人の役にたつこと。
公務員の仕事には、mustの仕事、mayの仕事、canの仕事の3種類があります。
mustの仕事は、例えばどの自治体でもやっている仕事です。例えば生活保護、住民票の発行、国民健康保険など、国や都道府県の決めた枠組でする仕事です。
mayの仕事は、例えば地方独自の取り組み。国から決められていないけど、自治体の判断で進める仕事。最近では地方創生などにつながる取り組みが挙げられます。
最後にcanの仕事。これは、だれも思いつかないような独自の取り組み。例えば業界初だとか、これからはメタバースとか、行政ととてもつながりが見えにくい分野です。
mustの仕事、mayの仕事、canの仕事、どれも住民サービスには大事ですが、ぼくはできればだれもやらないcanの仕事が一番好きです。
時代がこれから大きく変化し、アンケートに答えた彼らが公務員になるころには、公務員という仕事自体も変化していて、今ではcanの仕事が、mayやMustになるのかと思います。
その先駆けができればな、なんて思っています。すると目立つでしょ。
でも公務員の多くの皆さんは、目立つことを望みません。そう、公務員はあくまでも黒子。人の役に立ってなんぼの世界。
だから、ぼくは会社では少し浮いているような気がします。
でも、これはまちがいない。公務員の一番のメリットは、自分に正直に生きられること、純粋なこころで仕事できること。この2点だと思います。
よく右脳では感覚や感性を、左脳では論理的思考を考えているといいます。
もう少し詳しくいうと、大脳新皮質と呼ばれる表面的な部分があり、ここでは左脳と右脳で役割が違うことが、小森圭太さんの著書 潜在意識の書きかえ方では書かれています。
左脳は、話す、書く、分析する、推理するなど論理的思考を、右脳は感覚的思考を分担しています。空間に指揮したり、想像したりする役割を持っていて、感性脳、イメージ脳などとも呼ばれ、本能と関係しています。
また本能、右脳では、人は他者と自分を区別しておらず、自分と他者、モノを区別しているのは、左脳だということです。
つまり感性では、他者に対する言動や扱いもある意味、自分のことととらえている可能性があります。
公務員は、こういう本能に沿って、自分の思う正義を貫ける可能性のある仕事だと思います。
いろんな人の話、考え方を聞き、何がみんなにとっていいのかを自分の頭で考えて、時にはそうとは違う考えで仕事がきたりもしますが、進めていける、そんなことが魅力ではと思います。
今日の最後までご覧いただきありがとうございます。
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