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#11 団塊の世代など各世代の特徴まとめ

ネットニュースやテレビ、雑誌、新聞などでよくみかける「〇〇世代」ですが、これは生まれた年代別に名称がつけられていて、世代別にその当時の情勢や社会的な影響をうけているため、それぞれの世代に特徴があると言われています。そこで、今回はそれぞれの世代を調べて、どのような特徴があるのかをまとめてみました。

当然、人はそれぞれ違うので、「この世代はこうだ」と一口にくくれるものではないと思いますし、決めつけることはできないのですが、この世代はこんな感じだと一般的に言われている事を知ることは、知識として何かしらのシーンで役に立つかもしれませんし、単純に興味があったので、記事にしました。では、団塊の世代から見ていきましょう。

◾️団塊の世代(1947~49年生まれ)2024年時点で75歳〜77歳
団塊の世代は1947年から1949年の間に生まれ、第二次世界大戦後のベビーブームで、人口が非常に多い世代です。学生運動のほか、高度経済成長とバブル景気という日本が最も好景気だった二つの時代を経験した世代となります。同年代の人口が非常に多いため、消費の主役としてスポットをあてられることも多く、戦後日本を背負う世代として新しい教育を受けたこともあり、明るく自信に満ちた世代といえます。この世代は企業に就職すれば年功序列や終身雇用が一般的であり、上下関係や会社への忠誠心を重んじてきた傾向があります。「団塊の世代」という呼び方は、作家で経済評論家の堺屋太一氏が1976年に発表した小説に由来しており、「団塊」は「かたまり」を意味し、この世代が日本の人口構成の中で大きなかたまりを形成していることを表しています。

◾️新人類世代(1955〜65年生まれ)2024年時点で59歳〜69歳
新人類とは団塊の世代とは異なる価値観や行動様式を持つ若者たちを指した言葉でした。学生運動が盛んであった団塊の世代と比較すると政治的な熱が冷めた世代だったようです。日本のバブル経済期(1986年12月から1991年2月頃までの期間)の繁栄期に育ったため、消費志向が強く、贅沢なライフスタイルを好む傾向がありました。高度経済成長期で日本が比較的豊かな国になりつつあった時期を過ごした世代になります。新人類は日本の経済学者である栗本慎一郎が造語した言葉で、1955年から1965年ごろに生まれた世代を指しています。それまでとは異なる感性や価値観を持っていることから、新しく現れた人類という意味で名付けられたようです。

◾️バブル世代(1965~69年頃生まれ)2024年時点で55歳〜59歳
日本が好景気に沸いていた時期に新入社員となり、華やかな時代を過ごした世代です。企業の大量雇用により、就職活動で苦労した経験があまりないため、将来を楽観視する人が多かったようです。バブル世代と呼ばれるのは、バブル経済が由来で、好景気の時期に社会に出た世代であるため、消費活動に積極的であることが特徴で、長時間労働や勤務時間外の接待などを受け入れ、パワフルであることも特徴でしょう。また、バブル(1986年12月から1991年2月頃までの期間)の絶頂と崩壊を経験し、消費することの喜びと人生のはかなさの両方を知っているため、「人生を楽しみたい」「一度きりの人生に悔いを残したくない」という価値観を持っている方が多いようです。一方で、戦後の時代を経験してきた上の世代からは、「甘ったれている」「楽観的で忍耐力がない」と思われることもあるようで、下の世代からは、「好き勝手してきた人たちだから、、、」「やる気ないのに給料高くてずるい」「飲みニケーションの強要がうざい」などと思われてしまうこともあるようです。

◾️団塊ジュニア世代(1971~74年生まれ)2024年時点で50歳〜53歳
第二次ベビーブームとも呼ばれるこの世代は、現代において最も労働人口が多いとされています。団塊の世代を親に持つ世帯が多く、戦後〜高度経済成長の後の誕生のため、比較的都市部に世代人口が集中しているのが大きな特徴です。大学進学率は高いが進学時期にバブルが崩壊したため、卒業時期に就職先が見つからない「就職氷河期」を経験していることもあり保守的な思考が強ようです。その時代背景を背負っているため、「競争意識が高い」「精神面で強い人材が多い」「切り開く手段を模索できる」といったハングリーさを持つのがこの世代の特徴とされて、メンタルはほかの世代と比べて強めですが、あまり自信を持てない人が多いというのも特徴のようです。真面目で自己啓発に力を入れる傾向がみられます。親が団塊世代であるため、ジュニアを付けて団塊ジュニア世代と呼ばれました。

◾️就職氷河期世代(1971~82年頃生まれ)2024年時点で42歳〜53歳
「失われた世代」「ロストジェネレーション」とも呼ばれています。バブル経済がはじけ、長期の景気後退局面へ突入し企業が求人を絞ったため、正規社員として就職できず、契約や派遣など非正規の仕事しか得られなかった人も多いようです。正社員として就職できた人も、入社早々に業績悪化、経費削減、リストラの波にもまれたため、危機意識が強く、倍率の高い厳しい就職活動を乗り越えてきたため、優秀な人材が多いという特徴があるようです。不景気を経験したため、収入面での不安を解消するために貯金好きな人も多く、物事に対して慎重で客観的な視点で考えられ、インターネット黎明期に育った世代であるため、環境の変化に対して柔軟なようです。また、このような厳しい就職時期を乗り越えた結果、「仕事に対して前向きな人」「素直に指示を聞き専門的なスキルや知識を取り入れようとする人」が多い傾向だったようです。就職氷河期世代は造語で、バブル崩壊が始まった1991年以降、景気が落ち込み企業の採用数が減少し、就職率が大きく低下した状況を氷河期に例えています。

◾️ミレニアル世代(1980~90年代前半生まれ)2024年時点で30歳〜44歳
この世代は、携帯電話の発展、インターネット環境の整備が飛躍的に進んだ時代に育ち、情報リテラシーに優れ、インターネットでの情報検索やSNSを利用したコミュニケーションを使いこなします。ITに高い親和性を持った世代のようです。ミレニアル世代は、インターネットや携帯電話の普及を青春期や成人期に経験したため、デジタルテクノロジーとソーシャルメディアの活用に慣れています。また、一般的に教育水準は高く、大学進学率も高い傾向にあります。一方で、2008年の経済危機の影響を受けて、就職難や奨学金の返済など経済的な苦労を経験している人もいます。また、業務内容や職場の人間関係などが「自分に合わない」と感じた場合に、転職や起業をして、働く環境を変えようと試みる傾向もあるようです。新千年紀を意味する「ミレニアム」を語源とし、2000年以降社会に進出した世代を指し、元はアメリカで生まれた言葉となります。

◾️ゆとり世代(1987~2004年生まれ)2024年時点で20歳〜37歳
授業時間数の削減など「詰め込み教育からゆとり教育へ」の転換がはかられた時代に学齢期を過ごした世代です。一般的に1987年4月2日から2004年4月1日生まれで、ゆとり教育を受けた世代を指すことが多いようです。深夜まで働いて残業代を稼ぐよりも、ワークライフバランスを重視し、自分で考えて動くというよりは失敗を恐れるが故に指示待ちの姿勢であることが特徴と言われており、どちらかというと仕事よりプライベートの時間を重視している傾向があるようです。他にも学生時代からスマートフォンを使いこなし、SNSを駆使して横のつながりや「共感」を大切にする特徴があります。

◾️つくし世代
・第1世代:1985〜1991年生まれ(2024年時点で33〜39歳)
・第2世代:1992年以降生まれ(2024年時点で32歳以下)
つくし世代については、生まれ年などは厳密に定義されておらず、複数の定義が存在しています。第2世代に関しても、厳密に何年生まれまでという定義はなく、90年代後半以降に生まれた場合、Z世代に分類されることもあります。つくし世代とZ世代との間にも共通する特徴があるため、20代〜30代後半くらいまでが、つくし世代としてカテゴライズできると言えるでしょう。他人に尽くし、献身的なイメージが強い「尽くし世代」ということからきた造語となっています。ゆとり世代やさとり世代とも同世代にあたります。つくし世代初期は、バブル崩壊後の不安定な日本の経済状況のなかで、共働きする両親の姿を見て育っため、思いやりの気持ちを持つことができ、人に尽くすことを喜びとする世代だと言われています。

◾️さとり世代(1990年〜2005年生まれ)2024年時点で20歳〜34歳
バブル崩壊後の不景気や阪神淡路大震災、東日本大震災などの大災害を経験し、さまざまな出来事を経験しているため、悟っているような考え方をする人が多く、「悟」世代と呼ばれています。また、物欲にとらわれない様子が、あたかも悟りを開いているようだとして、インターネットから広まった言葉ともいわれています。「物欲が少なく消費行動よりも安定した生活を好む」「インドアを好む」「合理的」「非ブランド志向」などいくつかの特徴があるようです。幼少期から不景気で、リストラ・就職難・転職・独立などの社会問題を目にしてきているため、将来への期待感が少なく、安定した生活を目指して歩んでいくという特徴があるようです。2013年に新語・流行語対象にノミネートされ、書籍タイトルにも使われたことから、さらに広く知られるようになりました。

◾️Z世代(1995~2010年生まれ)2024年時点で14歳〜29歳
家庭にパソコンが本格的に普及しはじめてから生まれた、デジタルネイティブです。ITリテラシーが高く、SNSを解しての情報収集、情報発信、人とのつながりを得意としているようです。SNSを利用したコミュニケーションが一般的で、テレビや雑誌よりもインターネットでの情報収集がメインとなっています。また、多様性を重視しているため、周りの人と同じというよりは、自分だけの個性をもちたいという傾向にあるようです。バブル崩壊後に生まれ、リーマンショックや東日本大震災を幼少期に体験した世代であるため、物事を現実的に捉える傾向が強く、なるべく無駄を省いたり、コストパフォーマンスを重視したりする価値観を持っています。Y世(ミレニアル世代)代以上にSNSを利用している割合が高く、共感や承認を重視する傾向があります。SNSやインターネットで日々多くの情報と触れていることから、時間に対する効率をライフスタイルでも重視している点が特徴といえるようです。世界全体でこの世代の人口を見ると4分の1を占める世代となっています。英語圏では世代をアルファベットで表すことが一般的で、X世代、Y世代と続いており、その次の世代にあたるためZとなりました。ミレニアル世代の下の世代であるため「ポストミレニアル世代」とも呼ばれているようです。

◾️α世代(2010年生まれ〜)2024年時点で14歳まで
生まれた時からスマートフォンやタブレットなどのデジタル機器が存在し、インターネットやSNSの利用は当たり前です。親の世代はデジタルリテラシーが高いため、デジタル教育に抵抗がありません。こうした親の影響からも、デジタル教育を受けやすい世代といえます。α世代は幼少期に新型コロナウイルスの影響を受け、ニューノーマルを体験していて、コロナ禍ではオンライン授業やオンラインイベントを経験した世代です。オンライン会議、バーチャル空間、プログラミングなどに抵抗感がなく、意識せずにデジタルツールを活用している世代です。2025年には世界で約20億人になると予想されており、ベビーブーマー世代を超えて世界的に人口規模が最大の世代になるといわれています。特徴としては、デジタルネイティブで、オンラインの交流や活動に積極的で、SNSやスマートフォンを駆使してコミュニケーションを取る、タイムパフォーマンス(タイパ)を重視し、倍速視聴やショート動画などを好む傾向があるようです。また、モノよりも体験を重視したり、人種・性別・価値観などの多様性(ダイバーシティ)を受け入れ尊重し、SDGs(持続可能な開発目標)・サステナブルなどの社会課題に対する関心も高いと言われています。

※各世代の年代の区切り年については諸説ありますし、「しらけ世代」など今回紹介しなかった他の「OO世代」も多数存在します。また、各世代の特徴は一般的に言われているざっくりとしたものを紹介しています。この世代の特徴はこうだと確約する記事ではないので、参考程度にお考えください。

最後に

私の世代は「つくし」で「ゆとり」で「ミレニアル」ですが、自分を客観視しても当てはまる特徴は少ないのでは?と感じます。それぞれの世代の一般的に言われている特徴を見ていくと、時代背景から推察した「そりゃそうだろ!」ということ(デジタル機器やITに親和性があるなど)をまるで何かの占いのバーナム効果のような誰にでも当てはまることを広く薄く言われているような気分にもなりました。ですが、時代背景に沿ったそれぞれの世代の一般的な見られ方なのかなとも感じました。

個人的にはわざわざ世代ごとに分けて名前をつけてそれらしいような特徴を付与する必要はないのでは?とも思いましたが、メディアの報道や流行であったり、マーケティングのためであったり、或いは法人や個人の利益のためであったり、何かしらのさまざまな理由でとにかく音楽のジャンルや服装のように世代もカテゴライズした方が全体的に何となく都合が良いのでしょうし、良かったのでしょう。その辺のことはよくわかりませんが、もうすでにカテゴライズされているので、そこに関してはどうしようもありません。

ここまで色々な世代についてみてきましたが、いかがでしたでしょうか?「この世代はOO世代だな!このOO世代はこういった特徴だ!」とわかったところで、正直それが何の役に立つの?と思った方もいるかもしれません。ですが、少なくとも各世代がどのように生きてきたのかその時代背景や短くはありますが日本の歴史(戦後から現在まで)はどのようなものだったかなどは何となく理解できます。それに雑学的な知識としても面白いと思いますし、また、どこかで話のネタになってくれる可能性もあるので、意味ないなと思うよりは、知っておいても損はなかったんじゃあないかという気分でこの記事を書き終えようと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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