#7 記憶に残りやすい感覚(五感)
こんにちは。久しぶりに記事を書きます。
今回は不動産には、あまり関係ないのですが、人の五感についての記事を書こうと思います。
そもそも五感とは、聴覚(聴く)、視覚(見る)、触覚(皮膚で感じる)、味覚(味わう)、嗅覚(嗅ぐ)、の5つの感覚のことであり、人が生活していく上で欠かせないものとなっています。
この五感の中で人の記憶から忘れられやすい順番は「聴覚>視覚>触覚>味覚>嗅覚」と言われています。
◾️聴覚(聴く)
まず、一番記憶に残りにくいとされる聴覚(聴く)ですが、聴覚というと音楽や人の声が真っ先に思い浮かびます。例えば、学生時代に聴いていた曲を聴くとその当時の記憶が思い出されます。この場合は音を聴いて、その音に関連するような記憶を思い出していますが、人の声ではどうでしょうか?
音楽については、耳にすれば、「あーこの曲は聴いたことがあるな」と大体はその時点で思い出すことが可能でしょうし、そのほとんどは音源(楽曲などを録音した媒体)があり、CDやYouTube、音楽配信サブスク(SpotifyやApple Musicなど)で再現できてしまうので、音源がないオリジナル曲以外は簡単に思い出すことや確認することができます。
ですが、人の声となるとそうはいきません。私自身、昔の友人や知人などの声を思い出すことができるかやってみましたが、かなり難しいように感じました。その当時の声を録音なんかしていませんので、楽曲のように確認することは不可能ですし、仮に録音していたとして、それを今聴いたところで「あれ?こんな声だったっけ?」ってなってしまいそうです。
◾️視覚(見る)
次に視覚(見る)ですが、視覚というと人の顔や景色、風景、TV、映画、アニメ、漫画などを見るということが思い浮かびます。今回は分かりやすく人の顔を思い出せるかで考えてみます。
これも聴覚と同じで、思い出したい人を記録した写真や動画があれば良いのですが、ない場合はかなり難しいのではないかと思います。
頭の中でイメージして簡単に思い描けるものではありませんし、その人の写真などがないという場合は、再現する方法はほぼないと思うので、不可能に近いのではないでしょうか?
私も実際に思い出してみようとしましたが、かなり親しくしていた人でも写真などがなければ、鮮明に思い出すのは不可能に近く、これが親しくなかった人や交流が少ないとか全くなかった人の場合だと、正直、全く思い出せません。
仮に「この人同じ学年のOOさんだよ」と学生時代の写真を見せられたとしても、「いや、ちょっと誰かわからない」となりそうです。
当然、個人差はあるかもしれませんが、個人的には視覚より聴覚の方が思い出しやすいのではないかと感じました。
◾️触覚(皮膚で感じる)
次に触覚(皮膚で感じる)ですが、触覚とはものにふれたことを感じる感覚で、今回はものに触れた際に感じる温かい、冷たい、痛いなども含んで考えていきます。
触って思い出すということの例えがなかなか浮かんでこなかったんですが、単純に温かい、冷たい、痛いとかであれば、触ってその感覚を思い出せる(思い出すというよりかは触ってその場でわかるに近いと思いますが、、、)ということで良いのでしょうか?
特定の人物の感触を思い出す(例えば、手を繋いだ時の感覚を思い出す)ということはかなり難しいと思いますが、触ってわかる情報(温かい、冷たい、痛いなど)これを単純に思い出すことは、比較的簡単なのかなと思います。
◾️味覚(味わう)
味覚(味わう)とは、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味のことのようです。 ちなみにイチゴ味やバナナ味、コーヒーや紅茶の味はややこしいですが「味覚」ではなく、「風味」に分類され、次に考える嗅覚に関与するようです。
甘味、塩味、酸味、苦味、うま味であれば、これも先程の触覚と同じように何か物を食べた時に思い出す(味わった際に思いだすに近いのではないかと考えますが、、、)のではないでしょうか。
◾️嗅覚(嗅ぐ)
最後に嗅覚(嗅ぐ)です。これが一番忘れにくく、記憶に残るものとされています。
これには根拠があるらしく、他の感覚は、大脳新皮質という場所を経由して脳にいくらしいですが、嗅覚は唯一、脳と直接繋がっているようです。詳しくは割愛しますが、このようなことも記憶に残る理由と考えられています。確かに、食べ物のにおいや人であれば香水のにおいなど、実際に嗅げば思い出すのでしょうが、何もないところからあの人のにおいはこんな感じだったなとはなりません。
においといっても色々なものがあります。いい香りなのか、嫌な臭いなのか、ただ、聴覚や視覚に比べると情報量が圧倒的に少ないと思います。
何が言いたいかというと、この忘れやすい順番「聴覚・視覚・触覚・味覚・嗅覚」は単純に情報量が多くて覚えていられない順番ではないのかなとも思えました。最後の嗅覚については科学的な根拠もあるでしょうが、「聴覚・視覚」と「触覚・味覚」を比べると「触覚・味覚」の方が思い出すことの情報がより少なく単純に思えます。
また、全ての感覚で共通していると思いますが、何もないところから、思い出すことは相当難しいと思います。実際に同じものを「聴いて(聴覚)、見て(視覚)、触って(触覚)、味わって(味覚)、嗅いでみて(嗅覚)」やっと思い出すことができるのではないでしょうか?
◾️まとめ
今回は五感についての記事でした。「私の順番は違う!」など人それぞれ意見や個人差はあると思いますし、もちろん絶対この順番ですというわけではありません。
この記事自体は、不動産には直接関係はありませんが、思ったよりも嗅覚が記憶に残るということなど今回調べたことは、今後、私自身にとっても何かの役に立つような気がします。よく営業の方でもメラビアンの法則(アメリカの心理学者が提唱、言葉に対して感情や態度に矛盾があった場合、非言語情報からの情報を重視する傾向があるという法則で、「言語情報が7%」「聴覚情報38%」「視覚情報55%」の割合で、判断に影響を与えるとされている)を気にされている方がいますが、「聴覚情報38%」と「視覚情報55%」は、視覚と聴覚(目と耳)からの情報になり、今回の記事の内容からするとそのほとんどの情報が記憶に残りにくいということになります。だからと言って見た目を気にするなと言っているわけではありません。
また、ドイツの心理学者エビングハウスは、人が記憶したことをどのくらいのスピードで忘れていくかという実験を行いました。それによると1時間後にだいたい50%を忘れ、24時間後には約70%、1ヵ月経った時点では、ほとんど記憶に残っていないという結果になりました。
なお、復習しなければ1カ月後にはほとんど忘れてしまいますが、24時間以内に復習すれば、10分程度の復習で100%の記憶に戻るといわれています。
なので、第一印象の見た目や清潔感も大事ですが、「聴覚・視覚・触覚・味覚・嗅覚」どれが記憶に残りやすい感覚なのかということも理解し、人が記憶したことをどのくらいのスピードで忘れていくかということを考慮し、リマインドや再度コンタクトするのが、営業としては良いのでしょうが、長い目で見るとあまりそんなことばかり気にしても良いことにならないでしょう。
少し話はそれてしまいましたが、今回の記事が読んでくれた方の何かしらの役に立てば良いなと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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