【大阪・扇町公園】大阪市との協議(5月24日)の報告です
※5月28日付けのchange.orgのお知らせメールに加筆したました。
5月24日(金)、扇町公園の56本の樹木について、大阪市と「団体協議」を行いました。
このうち、約20本の樹木については、現地で伐採理由の説明が行われました(「団体協議」の際に、「「現地説明」が行われるのは異例なことだそうです。市民の権利をひとつひとつ広げていきましょう」)。
2時間かけて、公園内を回りましたが、ひと言で言うなら、“伐採基準の不明瞭さが浮き彫りになるばかり”。
ほとんどの樹木について納得できる説明はありませんでした。
今回は、元造園業の方が参加され、逐一反論を加えていただいたのですが、まともな回答は返ってきませんでした。
扇町公園事務所長に、判断の根拠をぎりぎり詰めると、最後はいつも「公園管理者として”総合的に判断”した」として押し切ろうとします。
市民側は ”総合的”の部分を言語化するよう、これまでずっと求めてきたのだから、そんな回答で納得できるわけがありません。
また、伐採判断の”基準”や”マニュアル”のようなものは、今、建設局で作ろうとしているという話も出てきて、それでは、これまでの”判断って何?“ってことにもなりました。
そのため、新たな樹木医の診断書を提出するなどして、”協議”を続けることを合意させました。
当然のことながら、私たちは、協議を続けている間は“伐採の保留”を求めましたが、扇町公園事務所長は協議中でも伐採する可能性を最後まで否定しませんでした。
はて?
本当に、いったん立ち止まってほしい!!!
そんな暴挙を許さないよう、みなさんの声を、大阪市に届けていただけないでしょうか。
とにもかくにも、「団体協議」は継続します。
引き続きご注目いただき、ご支援をいただければ幸いです。
※5月24日の協議の要旨は、大阪市HPに掲載されます。
その内容は、私たちに確認の上アップされるのですが、まだ確認を求める
連絡が届いていません(6月6日現在)
●大阪市HP「市民の声」
⇩
https://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000006578.html
●扇町公園事務所から当日配付された伐採理由などの資料
下記からDLしてください。
⇩
https://drive.google.com/drive/folders/1oz0Iva2hQuGmeDKxaO1C9swUL_-G5yud?usp=sharing
前回に比べて資料は詳しくなり、現場の方には感謝です。
<参考>
24日の「協議」を受けて、市民側の要望をまとめたメモを扇町公園事務所に出しました。
<扇町公園事務所への要望メモ>
大阪市の街路樹撤去を考える会
1. B-1地区4(③)のケヤキ、およびG地区のクスノキに対する「伐採措置は不要」「保全を推奨する」という樹木医(細野哲央氏)の診断書について、扇町公園事務所としてどのように考えるのか、回答を示されたい。
2.各樹木について、伐採するかどうかの判断、つまりは、“リスクの高低に関する大阪市としての基準”を示すこと。
5月24日の協議では、「伐採については、公園管理者として総合的に判断している」と説明されたが、「総合的」の部分を、対象樹木1本ごとに言語化してほしい。そこが言語化されないために、その程度、度合いが恣意的に感じられ、多くの市民は納得することができなかった。どのようなリスク評価の基準のもとに判定しているのか、回答を示されたい。
※対象樹木それぞれについての市民からの要望や疑問は、「現地説明」、および「屋内協議」の際に伝えたところであるので、それを踏まえて誠実に回答すること。言うまでもないが、「健全度」については、「令和2年度 公園樹⽊調査及び検討業務委託 報告書」の判定を尊重すること。
3. G地区では11本の樹木が「撤去」されるが、すべて「植栽なし」となっている。しかしこの地区の樹木は、公園から阪神高速を見えにくくするなど、公園の景観・美観を保持する役割を果たしている。利用者の快適性を損なうような伐採・撤去は、公園管理上大きな問題がある。「撤去」の見直し、および「植栽」の検討を行ない、回答を示されたい。
4.「協議」においては市民から、樹木撤去に伴い木陰が減ること、熱中症への懸念など環境問題の観点からも、樹木伐採の見直しを求める意見が出された。これについてどう考えるか、回答を示されたい。および、伐採判断のリスク評価の基準として、環境問題の視点を加えることを強く要望する。倒木に関するリスクは「将来的」かもしれないが、「熱中症やヒートアイランド現象の危機」は「今そこにある危機」であることを踏まえてほしい。
5.公園の維持管理の基準として、防災の観点からもリスク評価の基準の指標として、防災の観点を加えられるよう要望する。
過去の大震災時の火災事故発生のメカニズムとして、公園などの避難場所における火災旋風が大惨事の引き金になっていることが科学的にも解明されてきた。
広域避難場所や一時避難場所に指定されている各公園の維持管理のリスク評価の項目として、防災の観点が必要であることを強く望んでいる。
6.上記1.2.3の要望についての回答、および協議が終わるまでは「撤去工事」を保留するとこを強く要望する。
以上6点の要望についての回答を求める。
●上記要望にあった樹木医(細野哲央氏)の診断書
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?