日記

2024年09月15日(日)

 季節の変わり目、特に夏から秋の端境期に、いつも体調を崩す。
 全身がずっしりと重く、倦怠感に苛まれ、腹いっぱいで胃が張り裂けそうなのにバカみたいにものを食べる。気持ちは憂鬱で沈みっぱなしである。
 こういう時期でもするべきことはあり、したいこともあり、した方がいいことは数え上げるのも莫迦莫迦しいほどにある。

 考えてみれば「今すべきこと」を悩めるというのはまったく贅沢なことで、中世以前であれば「今しないと死ぬこと」から順番にレッドアラートを解除していったらそれで日が暮れていたのだろう、と思う。
 選択肢が与えられるのは幸せなことであり、同時に痛苦でもある。

 伝説の名作、『タクティクス・オウガ』では「民は繋がれたがっている」という趣旨のセリフが登場するが、当時の私はその言葉に深く深く傷つき、吐きそうなほどに混乱し、納得した。
 今の自分は「繋がれたくない」と叫びながら、心のそこでは疲労によって選択することから逃げようとしているクズでしかない。

 いざ、いきめやも。

2024年09月16日(月)

 仕事の合間にパスタ屋へ行く。茄子とベーコンのトマトソースパスタが食べたかったのだが、生憎と茄子が品切れだという。では鶏と松の実のパスタもよいなと注文すると、鶏も品切れである。
 それなら何があるのかと聞いて、結局きのこの醤油パスタを食べた。

 私はこのことに一瞬不満を抱いたのだけれども、そもそも「欠品がない」ということは廃棄ロスがあるか、古い食材も使わなければならないということになる。新鮮で美味いものを食べつつ、廃棄ロスもし、かつ客の注文に欠品もなしにせよというのは単なる傲慢であり、不可能な要望に過ぎない。
 何を優先し、何を諦めるか。
 それはともかくとして、茄子のパスタは食べたかったな、と思う。

2024年09年17日(火)

 9月がもう半分過ぎているという事実と体調不良に耐えられず、昼過ぎまで臥せっていた。少しだけ書き仕事をし、鳥貴族へ。食欲がなかったのでウーロン茶ときゅうりと唐揚げと皮塩だけ食べて、退店。唐揚げは食べ切れなかった。

2024年09月18日(水)

 心が疲れている時に「スマホのCMで流れている極めて雑なゲーム」をインストールしてしまう悪癖があり、今回もDLしてしまった。外形的に自分の心身の不調を把握する指標としてゲームのDLがあるというのは奇妙だが、まぁそういうものなのだろう。

 単純作業に没入することで雑念を払うという意味ではハノイの塔でもやればいいのかもしれないが、私はそこまで悟りを開いていないので、耐えられそうにない。クッキークリッカーくらいの反応は欲しい。

2024年09月19日(木)

 打ち合わせを一本。
 優れた編集者というのは本当に優れている。
 私がお付き合いしたことのある編集者は皆優れているので、本当に素晴らしいことだと思う。


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