幸せを手に入れる最後の方法 ~2年間のカウンセリング実録~ 26.シンクロ再び
こんなやり取りが続くなかで、日本メンタルヘルス協会プロコースの卒業式が近づいていた。
プロコースの修了に際しては修了レポートの提出が必須となるが、基礎コースのそれが自分と向き合った内容をレポートにするものであるのに対して、プロコースのそれは実際にカウンセリングを実施し、その内容をレポートにすることになる。
僕は咲笑ちゃんのカウンセリングをレポートに書いていた。
提出のタイミングは、僕が自分の父との関係を咲笑ちゃんに話すかどうか迷っていた時期。
カウンセリングの途中での提出になると思っていたタイミングだった。
かとうさやかさんのメルマガがきっかけで、なんとかレポートを終わらせることはできたが、実際にはずっと続いており、卒業式までには何とかしたいと思っていたが、残念ながらカウンセリングを終わらせることは叶わなかった。
僕は子供の頃から比較的成績も良く、恵まれた環境で育ってきた。
でも他の誰かに対して、「自分だからこそ出来た関わりがある」「力になれたことがある」というような思いを実感したことはなかった。
僕は自己肯定感に飢えた人生を歩んできた。
そんな僕も、69人の同期をはじめとした共にプロコースを学ぶ人達のなかで、そして咲笑ちゃんのカウンセリングをする過程で、多くの気づきを得ることができた。
こんな自分でも誰かの役に立てると思うことが出来るようになっていた。
誰かに認められることを求めなくても、自分で自分を肯定することが出来るようになっていた。
やっと自分の力で人生を歩めるようになった僕に、プロコースの卒業式は最高の時間を用意してくれていた。
卒業レポートの発表。
そして僕はそこで、新しい重要な出会いを手にする。
それは東京校出身で卒業レポートを発表したもう一人の人物、『morinoie』というボディケアサロンでオーナーをしている佐野友美さんだった。
佐野さんは僕より一回りくらい年下で、笑顔が素敵な魅力溢れる女性だった。
だが、この時は再会を約束すると共に連絡先を交換しただけで、この出会いに打ち震えるのは少し後の話になる。
佐野さんは「絶対に父親のお葬式だけには出ない。」と決めていたが、プロコースでの学びを通してその父親のカウンセリングを実施しようと決心し、お父さんの話を数時間もかけて穏やかに聴き、「一人の人間の人生」として冷静さを保ったまま見つめようとする姿をレポートで発表してくれた。
その姿は、僕が同期の花井愛芳(はないよしか)さんの姿を見てからずっと目標としていた「家庭におけるカウンセラー」そのものだった。
こんな時でさえ、僕は他の人の生き方に自分を反省し、憧れを覚えてしまう。
でも有難いことに、僕は一人ではなくなっていた。
そこには僕が卒業レポートを発表することを喜んでくれ、誇ってくれる仲間達がいた。
これまで家庭や、学校や、職場や、友達のグループの中にいても、そこにいる自分に小さな違和感を拭いきれなかった僕が、気が付けば本当に素敵な仲間たちの輪の中にいた。
その輪のなかで心から笑うことができていた。
それは僕にとって、卒業レポート発表という事実以上の、最高のご褒美であった。
そして僕はこの時、不安と戦いながら進めてきた自分のカウンセリングが間違った方向ではなかったと信じることができ、進んでいる道に沿ってまた背中を押してもらうことができた。
卒業式の翌日、感謝と幸福感を身体に満たして自宅に帰った僕は、かとうさやかさんからお祝いのメッセージを貰った。
「すごいな。わざわざ卒業式の日を調べてくれたんだ。」と思ってメッセージを読み進めた僕は目を見張った。
「しんさん、こんにちは。メンタルプロコースの卒業、おめでとうございます。
実は偶然にも、私の親友の友美ちゃんが昨日の会場に居まして、なんと、しんさんと卒業生代表の発表をしたと聞きました。
驚いてしまいまして、こんなシンクロもあるんだなと、嬉しくなりました。
あらためまして、虹の戦士としての旅立ち、おめでとうございます!」
そしてその直後、佐野さんからもメッセージが届く。
「まことさん!すごいシンクロですね!嬉しいです。
さやかちゃんとは前職で知り合って、苦楽を共に乗り越えた戦友であり親友です。
そして、私にとってはメンタルへの紹介者でもあります。
それで先ほど、さやかちゃんに連絡して『卒業式で大阪校のまことさんという男性と二人が選ばれて発表したんだよー!』と報告したら…
『まことさんて、まことしんさん?』と…‼
メルマガの読者さんで感想を送ってくれて嬉しかったことを話してくれました!
私もさやかちゃんもびっくりでした!!!震えるねー、と。
これは3人で会うしかないですね(笑)」
少しして、僕はこのシンクロ体験をプロコースの担任講師である丸山先生にシェアした。
丸山先生はその時、「まことさんは世界から愛されてますね。」と優しく伝えてくれた。
僕にこんなシンクロを用意してくれたのは、咲笑ちゃんとの出会いだった。僕はいつか、咲笑ちゃんにこの話をする機会を持ちたいと思い、もう一度咲笑ちゃんの幸せを願った。
幸せを手に入れる最後の方法
~2年間のカウンセリング実録~
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
4週前のブログで少し触れましたが、自己肯定感って、自分では簡単に高められないものだと思います。
結局は、他人から肯定された自分自身をきちんと受け止められた時にやっと、それが自己肯定感に繋がるものなんだろうと思います。
本当の意味で自己肯定感を持てるって、友達や仲間に恵まれている、そんな幸せなことなんだと思います。
東京・武蔵境のボディケアサロン
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ちなみに「morinoie」での佐野さんは、固くなった身体を施術でリラックスさせてくれて、カウンセラーとして話を聴くことで固くなった心までも癒してくれる、そんな時間と空間を提供してくれます。
次回はまた明日更新します。
よろしければ是非おつきあいください。