#46 農業にお金を使っている都道府県は?
日本の農業分野には様々な支援策があります。
ほとんどは農林水産省の支援ですが、そのお金は都道府県を通って入ります。
では、どの都道府県が農業にお金を多く費やしているのでしょうか?
農業が盛んな県(北海道や新潟)なのか、農業の割合は少なくとも全体の予算規模の大きい都市部(東京や大阪)なのか、、、
今回は都道府県が農業分野に支出したお金を見ていきます。
農林水産業の支出が大きい都道府県
北海道が突出しています(2,743億円)
他にも、米どころの新潟、花の愛知、米、神戸牛の兵庫などで支出が多くなっています。
一方、都市農業である大阪は137億円です。
実に兵庫県の1/6、北海道と比べると1/20です。
東京よりも少なく今回調べた範囲では最小でした。
支出全体に占める農林水産業費の割合は?
では次に、それぞれの自治体の農林水産業費が占める割合を見てみます。
北海道や鹿児島県では高く、支出全体の8.9%、先ほど支出額の多かった愛知県や兵庫県では2.8%前後となりました。
大阪府はわずか0.3%でした。
ちなみに、農業生産額1位である宮崎県都城市は41億円(3.4%)でした。
この数字をどう考えるか
やはり農業が盛んな都道府県ほど支出額が多いです。
主産業や農家数・耕地面積が異なるので当然ながら差が生じます。
これから農業を始めたい(けれど場所までは決められていない)人は、自治体の支援がどれほどあるのか気になるところです。
あくまでも目安ですが、こういった農林水産業にどれだけお金を出しているかという部分も1つの着眼点だと思います。
普段は都道府県の支出など見る機会は全くないかと思いますが、地域と結びつきの強い農業ですので、都道府県のお金に着目することも大切です!
ちなみに、、、(蛇足)
乱暴ですが、この支出額を基幹的農業従事者数(2020年農林業センサス)で割るとこうなります。
意外にも山梨県と同じくらいになるのですね。
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