#36 品目ごとの農家数【果樹編】~自分の市には何農家が多い?~
前回は野菜についてまとめました。今回は果樹編です。
果樹の品目別ではどれくらいの生産者(経営体)がいるのでしょうか?
記事の最後にエクセルデータを載せています。ぜひ自分の住んでいる市町村について見てみてください。
まずは府全体の品目別経営体数です。
※1経営体で複数品目栽培している場合、複数カウントされています。
最も多いのは”温州みかん”で、506経営体でした。
しかし、ここ5年で-31%と大幅に減少してきています。
みかんは他の果樹よりも単価が低く、広い面積をやらないと収益が確保できないので、全くの新規就農でみかんをやる人が0に近いためだと思われます。
○果樹品目ごとの経営体数を市町村別に知りたい
みかんについては市町村別データがなかったので、ぶどうで考えます。
「#21大阪のぶどう農家は何件」でも書きましたが、ぶどう生産者は全体で366件で、羽曳野市が最も多く132件、次いで柏原市で93件です。
ここ5年でぶどう農家全体は-19%ですが、羽曳野市は-7%と減少率が小さいです。
その他、センサスにデータのある品目別の経営体数トップ3一覧はこちらです。
「その他の果樹」には”いちじく”が含まれており、産地である羽曳野市や河南町が多くなっています。
くりは”能勢ぐり”と言われるように能勢町やその隣の箕面市が多くなっています。
和泉市、岸和田市、河内長野市では多様な果樹が育てられています。
〇市町村ごとに品目別の経営体数を知りたい
先ほどの表でよく登場した「岸和田市」を見てみます。
岸和田市全体では”もも”が多いです。「包近の桃」と言われるブランド桃が展開されています。
個人的に注目するのは”ぶどう”の経営体数が+71%(7件→12件)となっていることです。
シャインマスカットなど高付加価値のぶどうが出回るようになり、ぶどう栽培を始められる方が増えているのかと考えます。
まとめ
最も経営体数の多い果樹は温州みかん(506経営体)
みかん農家はここ5年で大幅に減少(-31%)
岸和田市でぶどう農家が増えてきている。
他の都道府県でも、元データと参照範囲を修正したら使えると思います。
エクセルを触ってみて、気づきがあればぜひコメントお願いします。