「余裕を持って行動する」事の定義とは?5分前行動で余裕を持った事になるのか?
余裕を持って行動しましょう。
この言葉は社会人であれ学生であれ、誰かから言われ又は誰かに言い続けてきたのではないでしょうか。
そして、皆さんはその教えの通りに「それが何の意味を持っているのか」という疑問を持たずに行動してきたのではないかと思います。
そこでよく言われてきたのは「5分前行動をしましょう」だと思います。
例えば集合時間が10:00だとしたら、5分前の9:55には全員集合が完了している状態にしましょうという事ですが、それなら最初から集合時間を9:55にすれば良いじゃないかと考えるのが私です。なぜなら、その5分を秒に換算すると、
1分=60秒
60秒×5分=300秒
になり、私にとってはとんでもない時間の浪費にしか思えないんです。
たかが5分かも知れませんが、秒に換算したら300秒です。
その300秒で出来る事やれる事はたくさんある筈なのに「5分前行動」の為に無駄に時間を浪費させられてると考えたら、果たして5分前行動が余裕を持った行動とは言えないのではないでしょうか。
私に言わせるなら、余裕を持った行動をする為に〇分前行動しましょうと言うのであれば「2分前行動」で良いと考えます。
2分であれば120秒ですから、定刻到達までの時間も丁度良く、待つストレスもあまり感じないからです。
そう考えると、5分前行動で余計に浪費させられる3分って長く感じませんか?
3分と言えば、カップ麺が出来上がるまでの待ち時間ですが、その後食べる楽しみが待ってますので、そんなにストレスは感じない筈だと思います。
それが集合の待ち時間だとどうでしょうか?
少なくとも私は物凄くストレスを感じます。では、どうすればいいか。
1つ目は、猶予時間を設定する事です。
これは集合時間を9:55に設定しておきますが、10:00までに来た時は遅刻扱いしない。という方法です。
2つ目は、切りの良い時刻を集合時間に設定しないという事です。
これは10:00集合であるならば、あえて9:58とか10:01とかに設定した上で遅刻厳禁にする方法です。
電車の発着時刻はほとんどの場合、5:54発とか7:23着とかで設定されていてダイヤ改正が
ない限りその時刻で固定されています。
普段電車を利用される方であれば、乗りたい列車の時間に合わせて駅に行く事は可能だと思います。
言うまでもありませんが、列車の出発時刻に間に合わなければ駅に置き去りにされます。
なので、中途半端な印象のある9:58とか10:01を集合時間に設定すれば時間厳守で行動する習慣も身に付けられるので、お勧め出来る方法だと思います。
3つ目。
これは私がやってる方法ですが、自分が持ってる外出用の腕時計を2分進ませるというものです。
この方法は、私が学生時代に新幹線車内販売のアルバイトをやっていた時に考案したものです。
新幹線はJRが決めたダイヤで運転されており、車内販売も準備や撤収も含めた全ての業務をそのダイヤの範囲内で実施しなければなりません。当然の事ながら車内販売員のミスで列車の出発を遅らせる事は絶対厳禁です。
それに対応する為、乗務中に使う腕時計は2分進ませるという方法を試した所、終着駅到着前の撤収準備が完璧に出来るようになりました。
また、その2分の間に忘れ物ややり残した業務のチェックも出来るようになり、事務所への出勤から列車への乗務、退勤に至るまでの全ての業務を余裕を持って行なう事が出来るようになりました。
今でも「時計を2分進ませる」という方法は私の日常生活でも実践しています。
それでも5分前行動は必要だと考えるなら、それはその人の自由ですから敢えて何も言う必要はないかと思います。
但し、それを他人に押し付ける様な事はされない方がよろしいかと思います。
何にしても時間は有限であり、誰にとっても大切なものであるだけに、時間がストレスの原因ともなりかねません。
5分前行動で余裕を持った行動が出来たつもりでも、その300秒(5分)がストレスになってしまっては意味がありません。
今一度、時間の使い方について考えてみるのもよろしいかと思います。
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