見出し画像

魂を入れた値段

松下幸之助翁の著書「商売心得帖」という名著にこんな一説があります
そのまま書きます

先般私どもの製品を販売していただいているお店の方と話をしていたのですが、こういうことを言われるのです。「自分の店もおたくの製品を販売しているが、他の店でも販売している、だから他の店で1万円であれば自分の方も1万円で売らなくてはならないということになる、そうなると、やはり安く売るところに律せられて値段を下げざる得ない」
私はそれを聞いて、一面最もだという感じはしました、しかし私はそこが一番大事なところではないかという話をしたのです
つまり、価格はサービスとか配達とか色々な便宜だとか、そういうものを総合した価値判断によって決めるべきで、よそがいくらだからうちはいくら、というようなことでは本当の商売は出来ないと思うがどうですか?という話をしたのです
そうすると、「それでもよそが安くするのに・・・」というようなことを言われる
それで私は「そうすると、あなたの店は魂はダダですか?」といったのです
「私であれば、よそで1万円のものを場合によっては1万5百円で売ることに決めます、するとお客さんが「なぜよそより高いのか」と聞かれる。
その時に「同じ製品ですが、私の方はお添え物があるのです」
「何を添えてくれるのですか」
「私どもの魂を添えるのです」
と申し上げたらいいと思うのです
そのようにあなたのお店の魂をプラスして価格を決定することが必要だと思いますがいかがでしょうか?
そうすると、「なるほどそこまで考えていなかった」というわけです

魂こそ、価値の本質・・・そういうことですね

いいなと思ったら応援しよう!