「地域資源を企画する」をアップデートする
年明けにリリースされる業界誌に毎年年頭所感を執筆していますが、その内容を皆さんに共有したいと思います!
下記です、また一読ください
昨年はインバウンドの回復基調から主要都市では宿泊需要がコロナ前に戻す勢いが出てこれからの展望が開ける1年でした
今後さらにインバウンドの増加傾向の期待感に加え、関西エリアに於いては、今年、大阪では万博、その先にはIRなど観光流入によっては追い風の様相です
一方の課題としてオーバーツーリズムが懸念されています
可能性と課題が交錯する中、セトレは改めて地域と来街者のつながりを主眼におくコミュニティ型ホテルという原点に立ち戻り、より自社の姿勢をぶれずに磨いていきたいと考えています
ホテルが旅の目的になるために、その「地域ならでは」を体感していただける館であり場であることが肝になっていきます
それはまさに「ホテルが地域資源のショールーム」であり、見て触れるだけでなく、宿泊という滞在機能があることで「過ごし」の体験体感知が深まりその価値が高まります
ホロニックにとってのホテル1号店「セトレ舞子(神戸市)」が今年20周年を迎えました。改めて、次の30年を展望する上で周辺に広がる公園・砂浜・緑地から明石海峡大橋・淡路島などと広域(産官)連携を図り、神戸西端のゲートウエイとしての存在意義を高めていくべく、「KOBE WEST COAST PARK」というビジョン構想を打ち立てていきます。
また、若年世帯人口が増える地域であることもあり、今年、一般社団法人ホロニックを設立し「学童ホテル」と称して地域の学校とも連携し、ホテルだからこそできる「体験プログラム」をつくり、地域の子育て世代にとって住みよい環境を築いていく一助になる取り組みをスタートしていきます
セトレハイランドヴィラ(姫路市)においては、位置する広峰山の保全・活性化を軸にした公益活動の事業化にも着手します
社会的共有財産である山の持続性を考えることが、引いてはその山の中腹に宿るホテルのサスティナビリティ(持続可能性)を高めることにつながります
セトレならまちでは、開業以来、奥大和といった吉野・十津川などの山間部との連携も深めてきましたが、さらに明日香村で新たに分散型ホテルPJTにも参画していきます
ホテルという業態利点を活かし、点的発想から、線、そして面的な視点からセトレ(ホテル)をHUBとしたエリアマネジメント企業へと向かっていきます
地域と来街者(観光客等)の結節点になることで観光公害の概念をなくし、エリアの体温をあげていくことで、地域ロイヤリティが育まれ、結果、活力・魅力溢れる場創りを「地域資源を企画する」という文脈で築いてまいります
ホテルも街も放っておくと劣化が進みますが、「経年美化」という着眼で各種プロジェクトに向かってまいります
来年春には名古屋にて「セトレキャナルゲート名古屋」(仮称)をこれまでのセトレをアップデートさせる形で開業予定です
ホテル事業を開始して20年の節目に改めて原点である「地域資源を企画し、発掘、発信、交流を促し、地域の資産価値を高めていく」
その役割を担い、貢献ができるホテルを目指していきたいと思います
https://www.hoteresonline.com/articles/13805?preview=yes