カジュアルウエア VS ライフウエア
前者がGAP 後者がユニクロ・・・のコンセプトです!
消費者からみると、同じような業態に見えるかもしれませんが、これコンセプトは真逆と言っていい・・・
ちなみにどこが真逆かというとGAPは「服はファッション」・・・しかしユニクロは「服は生活部品!」と捉えているところです
ユニクロの柳井社長の講演や講話など聴くと、「ファッション」という言葉や文字は一切出てきません! HPなどにも一切書かれていません・・・
自称・非ファッションってことで・・・
ファッションと言えば、流行などに合わせてデザインやスタイルが変わる、また消費者の嗜好動向に敏感に反応したり、その動向を創り出したり、色々な画策をしながら秀でているポジションをつくりにいくわけですが、ライフウエア・・・「部品」となれば、やることは素材、縫製の品質、そして快適、便利、といった日常の心地を徹することで流行などに絆されない!
これ消費者には同じように見ていても、思想の源流・・・つまりコンセプトが全く違う
GAPのようなカジュアルファッション業態の延長にはファストファッションが出てくるが、ユニクロはそういった意味ではスローファッション・・・
食産業でいえば、外食、とりわけマクドナルドのような業態がファスト(フード)、一方農業、漁業など産地に近づいていくのがスロー(フード)
以前、紳士服のアオキと青山の違いを聞いたことがあります!
どちらも同じ紳士服量販店ですが。前者は「良質を安く」後者は「安くて良質」
「良質を安く」と「安くて良質」・・・これが同じようで全く違う・・・
何が違うのかというと「主語」
良質を追求する・・・でもそれを出来るだけ安く・・・これは主語が良質
安さを追求する・・・その範囲で出来るだけ良質・・・これ、主語は「安い」
コンセプト、ないしは信念が全然違う・・・
信念や理念は比較されようがありません・・・なぜならそれはその人そのものだから、正しい正しくない・・・ではないわけです!
そんな比較されようのない、そして共感の生むモノ(ないしはコト)・・・これが競争優位性
ここが肝!