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いのちの使い方|日野原重明著

上述の本を、読み終わりました。

感じたことを書きたいと思います。

読み終わった後に、目次を見返し、パッと目についたのが、『きみは大切な人と伝える』という項目でした。

その項目の中に、こんな表現がありました。

患者のことを英語でペイシェント(patient)と言いますが、ペイシェントとは、辛抱強いという意味です。痛みや苦しみが続くと、感覚も心理状態も非常に過敏になり、恐れや怒り、迷いを感じやすくなってしまう。そんな心身の状態に耐えている患者さんに、さらに医師や看護師がストレスを与えることがあってはなりません。

『いのちの使い方』日野原重明著

私は、今、医師ではなく、医師免許を持っているだけの介護職員として、そして、患者として、この日野原先生の御言葉を読んで、すごく救われる思いがしました。

私は、病気になり、性格もネガティブになり、能力も落ち、人生、なんなんだ、、、と思うことが多かったのですが、日野原先生の、ペイシェントは、辛抱強い、という意味という御言葉を読み、そんなに、自分を責めなくて良いんだと思いました。

私は、大学1年で、話さなかった自分も悪いと思うのですが、それでも、執拗なまでの精神攻撃を受けた時、面白がって最初の頃は、声を掛けてきた方も居ましたが、結局、自分の辛さを誰かに相談したり、退学するという道もあるのに、現実から逃げずに、ひたすら現実と闘っていました。

結局、留年しましたが、それは、本当に幸せなことだったと思っています。

統合失調感情障害という疾患と診断されましたが、そのお陰で、誰が病名を広めたのかは分かりませんが、、、(信頼出来る人には、自分から言ったので、まあ、自分か、、、)あの人は、病気になったから、、、と、皆様、同情してくれたのか、精神攻撃はやみました、それは、本当に幸せなことだったと思っています。

生き残れたので、、、

そして、何よりも、精神攻撃の余波があり、嫌われ者であった私にそっと救いの手を伸ばしてくれて、卒業するまで、私がその研究室に出入りするのを許してくれた研究室がありました。それは、本当に幸いなことだったと思っています。

私は、変な人でした。大学では、精神攻撃の後遺症で、まともに話せる、同期は、素で話せた友人は、2人(+1、、、かもしれないと思ったり、思わなかったり、、、)で、それに加えて、伴侶(大学が一緒でした)だけが話せる人でした。つまり、大学で、自分らしく普通に会話できたのは、たった3人、、、

そんな私を見つけて下さった教授に、そして、温かく向かえて下さった研究室に、心から感謝しております。

誰であっても(ではないかもしれませんが、、、)、あいつはいらないとか、学部を悪くする癌細胞とか言われたら、そして、ろくに話したことも無い人から、死ねと言われたら、傷つくと思います。少なくとも、私は傷つきました。

一方で、あなたは大切と言葉を掛けてくれる人がいたら、救われる思いがするのだと思います。

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