Vol.1 料理で子供の自信を育む
初めまして。
子ども料理研究家の武田昌美です。
2歳児から通える子ども向け料理教室を主宰し、子どもが“ひとりで料理を作り上げること”を大切にしたレッスンを行っています。
私の使命は、料理を通じて、子どもたちに社会で生き抜くためのスキルを学べるようにすることです。
今回は、社会で生き抜くスキルのひとつ「自分に自信を」ということについてお話します。
料理で自信をとはどういうことでしょう?
子どもは、試行錯誤しながらひとりで料理を完成させることで、「自分もひとりで料理ができる」と自信がつきます。そしてその自信が「頑張れば何でもできる」という確信に変わります。
例えば敬老の日。子どもたち思い思いにおじいちゃんおばあちゃんにクッキーを作ります。卵を割って、混ぜて、生地をまとめて、型で抜いて、最後にアイシングです。ステップが多く一見難しそうですが、一つ一つ段階を踏んで丁寧に行えば、みんなひとりで素敵なクッキーを作り上げます。そのクッキーをプレゼントしたところ、大好きなおばあちゃんが「おいしいよ。ありがとう。」と何度も涙ぐみながら言ってくれたそうです。その時の子どもの気持ち、きっと最高に誇らしかったことでしょう。このような幸せな経験を経て、子どもたちは自分に自信をつけていきます。
私は、子どもの可能性を信じています。
大人になると、いろんな知識が邪魔をして自分で可能性を狭めてしまうことがあります。でも、子どもたちには、「自分は頑張れば何でもできる」という確固たる自信を持って成長して欲しいと願っています。
その自信、ぜひ身近な料理で養ってみてください。
子どもにとって、料理は最高の成功体験の場です。
ところで、子どもが作る料理、綺麗にできなくって全然オッケー!
任せてもらって自分で作った、ということが重要です。
こぼしたり、汚したり…それは通過点だと思ってドンと構えてください。
親が心配するほど子供はめちゃくちゃにしないんです。
任されたことを大事に扱います。
子どもの目を見ると、どんなに真剣に料理をしているかよくわかります。
ママたちは、子どもを信頼して任せる。危ないこと以外ひとりでやらせてあげる。
このママのちょっとした努力が子どもの心を大きく成長させます。
そんな私も絶賛修行中。
4歳の娘の料理姿にドキドキしながらもぐっと堪えています。
「ママ!おいしくできた!」
自信に溢れたキラキラ輝く笑顔をために、今日も娘と一緒にキッチンに立とうと思います。
筆者:リトルシェフクッキング(株)代表 武田 昌美
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